シリーズ7冊目。
黄大人の尽力で中国へ渡った竜堂兄弟一行は、茉理たちを香港に置いて西安へ、そこで規格外も甚だしい女傑 小早川奈津子に出会って逃亡した後、さらに青海省の奥深くの収容所へ。正面突破で黄大老救出に成功し、西寧へ向かう。
黄大老曰く、西寧の蓮花寺に、竜泉郷に繋がる地下通路があるのだとか。だが、寺院跡は今や解放軍の一大駐屯地に成り果てていた。竜堂兄弟を賞金首として狙う盧大奇と解放軍、小早川奈津子と竜堂兄弟が激突し、四兄弟は竜へと変身した。黄大老は四人に、そのまま空路から崑崙の地の竜泉郷へ飛べと指示する。
一方、香港の茉理はランバート・クラークの顔が牛に変わる姿を目撃していた。…
小早川奈津子嬢登場です! 忘れませんよこの人は、ですからこの辺りは確実に読んでます!
蝗の大群やらの世界規模の飢饉や災害、紛争、抗争。東京でさえ、大規模停電や暴動が起きて大混乱。竜種と牛種の確執も、具体的なエピソードが徐々に明らかになってきました。天帝はどこにいるんでしょうねぇ。
個人的に、座談会の「竜泉郷ってどういうところかな」「3000年前に竜が溺れたという悲劇的伝説があるんだよ」で笑ってしまいました。山寺宏一さんの声で聞こえたわ(笑)。本編には「竜堂終の歌、ナルサスの絵」なんて身内のパロディが出てくるし(笑)。
次の舞台は仙界ですね。次巻に続きます。