読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

僕の人生には事件が起きない 岩井勇気著 新潮社 2019年

日常に潜む違和感に芸人が狂気の牙をむく、
ハライチ岩井の初エッセイ集!
段ボール箱をカッターで一心不乱に切り刻んだかと思えば、組み立て式の棚は完成できぬまま放置。
食べログ」低評価店の惨状に驚愕しつつ、歯医者の予約はことごとく忘れ、野球場で予想外のアクシデントに遭遇する……
事件が起きないはずの「ありふれた人生」に何かが起こる、人気エッセイがついに刊行!
自筆イラストも満載。       (出版社HPより)

 漫才コンビ ハライチの「ネタを書く方」岩井さんのエッセイ集。私からするとアニメ好き、って点でも有名な方ですね。
 腐り芸人らしく、「はじめに」から「喧嘩売ってるのか?」な内容、流石です(苦笑;)。以前、ウーマンラッシュアワー中川パラダイスさんが、「南キャンの山ちゃんを好き、って言ってる女は『自分、センスあるでしょ』アピールの為に言ってるだけだ」みたいなことを仰ってたらしくって、それ聞いた時にも首を竦めたのですが、この本読んだ時にも似たような胸の痛みが(苦笑;)。いや、ハライチの漫才、好きですよ。
 で、エッセイです。ブレなさ加減が半端ない。「実家から出てない」と多少後ろめたさを感じるかもしれないシチュエーションを、「バイト代入れてたし、合理的だし、親も安心だし」と悪びれることなく論破してみせる。視点が独特で、だから日常を切り取れるんだろうなぁ。この価値観、揺らがないんだろうか。羨ましくもあり、面倒そうでもあり。ただ、忘れ物が多いってのは迷惑だなぁ、と個人的な事情もあって嫌な気分になりましたねぇ。歯医者の予約を忘れまくる、ってのは人の時間を無駄にしてることにもなるからなぁ。スケジュール帳買ったのなら、もう大丈夫なのかしら。でもそれを記入したり確認するのが面倒なんでしょうし。
 腹が立つ、ストレスが溜まることも多そうなので、大変だなぁと思いつつ。それを面白がってらっしゃる面もあるんでしょうが、何だか生き難そうな気もしないでもない。…余計なお世話ですね、すみません;