読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

七月に流れる花 恩田陸著 講談社 2016年

 ネタばれになってるかも、すみません;

 坂道と石段と石垣が多い静かな街、夏流(かなし)に転校してきたミチル。六月という半端な時期の転校生なので、友達もできないまま夏休みを過ごす羽目になりそうだ。終業式の日、彼女は大きな鏡の中に、緑色をした不気味な「みどりおとこ」の影を見つける。思わず逃げ出したミチルだが、手元には、呼ばれた子どもは必ず行かなければならない、夏の城――夏流城(かなしろ)での林間学校への招待状が残されていた。ミチルは五人の少女とともに、濃い緑色のツタで覆われた古城で共同生活を開始する。
 城には三つの不思議なルールがあった。鐘が一度鳴ったら、食堂に集合すること。三度鳴ったら、お地蔵様にお参りすること。水路に花が流れたら色と数を報告すること。少女はなぜ城に招かれたのか。長く奇妙な「夏」が始まる。
                                       (出版社HPより)


 う~ん、『蜜蜂と遠雷』より前にこちらが回って来るとは;
 面白かったです。すらすらと読めました。夏の城に集められた少女たち、みんなは理由を知っている様子なのに自分だけは知らされない、奇妙な「みどりおとこ」の秘密。一応全ての謎は解明されますし。
 緑色感冒と言う病気は、かかったら必ず夏に死ぬんだろうかとか細かい疑問は残るんですが、まぁ恩田さんですしね(笑)。メインはそこではない、ということで。
 そうそう、私は『若草物語』よりも『赤毛のアン』派でした。『若草物語』は妙にお説教臭い所が苦手でしたね~。