読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

陽気なギャングが地球を回す 伊坂幸太郎著 祥伝社ノン・ノベル 2003年

 多少ネタばれになってるかもしれません、すみません;

 成瀬はリーダーで、人の嘘を見抜くことが出来る。普段は役所で働いている37歳。
 響野は演説の達人で喫茶店のマスター、成瀬の同級生。
 久遠は絶滅していく動物は自分のせいだと思っているスリの名人。
 雪子は精確な体内時計と達者なドライビングテクニックを持っている。中学生の息子・慎一と二人暮らし。
 4人は百発百中の銀行強盗。今日も横浜のとある銀行から四千万円を奪い取っての逃走途中、偶然出くわした現金輸送車ジャック三人組に車も現金も盗られてしまった。
 久遠が掏り取った運転免許から、輸送車ジャックの一人・林の住所を訪ねた成瀬と雪子は、そこで林の死体を発見する。同じ頃、響野と久遠は慎一と町外れの潰れたパチンコ屋にいた。慎一のクラスメイト・薫が不良の先輩にリンチされそうになっているのを助けたまではよかったが、全てが終わった後で男が一人現れる。おどおどと銃を構えたその男・地道の携帯電話にかかってきた電話は、林の家からのものだった。この男も輸送車ジャックの一味だったのだ。
 輸送車ジャックと鉢合わせしたのは、偶然ではなかったのではないか? 成瀬は地道も仲間に加え、新たに銀行強盗を計画する。果たしてその現場に現れたのは、残る一人・神崎だった。
 偽造屋・田中が開発したフラッシュレスカメラ、グルーシェニカー。警察マニア、予行演習。全てが一つに繋がって、コン・ゲームの幕が挙がる。…

 面白かったです。何となく裏は読めたんですが、それでも全てが繋がるのは快感。
 映画にもなってるんですよね、響野が佐藤浩市さんって、それはちょっとトシくってないかい?(笑)。
 今回出てきた田中さんって、『オーデュポンの祈り』のあの田中さん…ではないですよね?? 誰が繋がってたんでしょう、舞台は仙台じゃないし…。
 気楽にすらすら読めました。楽しかった♪