読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

精霊の守り人 上橋菜穂子著/二木真希子画 皆成社ワンダーランド 1996年

 異世界冒険活劇ファンタジー
 ネタばれあります、すみません;

 女用心棒バルサは、川に落ちた〈新ヨゴ皇国〉第二皇子チャグムを助けたことから、彼の身辺警護を二ノ宮の后に頼まれる。チャグムは何か得体の知れないものに宿られており、その不名誉な事実を隠すため、実の父親・皇帝から命を狙われていた。
 バルサはチャグムを連れて逃亡の旅に出る。バルサの友人で薬草師のタンダは、チャグムの体に宿ったものの正体を言い当てる。この地ナヨロ半島の先住民ヤクーの伝説にあるニュンガ・ロ・イム――〈水の守り手〉である、と。伝説に曰く、あちらの世界〈ナユグ〉からこちらの世界〈サグ〉を見守る精霊は、100年に一度だけこちらの世界の人に宿って新しく誕生するという。精霊が無事に生まれると、その先100年は人の世に大きな災害や飢饉がおきないという。
 チャグムは、父の追っ手〈狩人〉だけではなく、〈ナユグ〉からの怪物・ラルンガ〈卵食い〉にも狙われる。彼を守ろうとするバルサやタンダ。タンダの師匠・トロガイは宮廷の星読博士シュガとも手を組みラルンガの退治法を調べるが、ヤクーの民はヨゴとの混血が進んでいて、卵の逸話も満足に伝わっていない。冬が過ぎ春が訪れ、いよいよ卵が孵る夏至の日が近づいてきた。チャグムは身内の卵に導かれるまま、産卵場所サアナン〈水の源〉へ走り出す。そこにはラルンガが待ち構えているのに。…

 NHKでアニメになるそうですね。何の予備知識もなく見た方がいいかも、とも思ったのですが、テレビ始まると原作いきなり借りにくくなるからなぁ。
 いきなり馴染みのないカタカナ語がたくさん出て来て、それに慣れるのに少し時間がかかりました。何しろ、登場人物が男なのか女なのか、それすらも名前だけでは判断できない(笑)。児童書なのに出てくる子供がチャグムだけ、ってのは珍しいですね。何しろバルサ30歳位らしいし。
 こういうのはハッピーエンドってのがどうしても見えちゃうから、途中の謎解きとかで引っ張るしかないんでしょうが、どうも察しがついてしまいましたね。
 とか言いながら『ハリー・ポッターと賢者の石』みたいにすっかりミスリードされてしまった例もあるので、そうそう侮れはしないんですけど。
 何だか宮崎アニメになりそうな素材。でも挿画は諸星大二郎も入ってるっぽい(笑)。どんな味付けするのかなぁ、ちょっと楽しみです。