バルサとチャグムが熱々をかきこんだ〈ノギ屋の鳥飯〉、タンダが腕によりをかけた〈山菜鍋〉、寒い夜に小夜と小春丸が食べた〈胡桃餅〉、エリンが母と最後に食べた猪肉料理etc.…
ファンタジー作家・上橋菜穂子が描いた作品中の食べ物を、実際に創作したレシピ本。
告白します。上野さんが作中で描く食べ物を、実は私はあまり食べたいとは思いませんでした;
これは私の想像力の欠如と言うか面倒くさがりの性格のせいですね。異世界ファンタジーの世界らしく、食べ物の名前も独特。「熱々のバムの上にラをのせて…」とか書かれてあっても、いちいち現実の世界で何に当たるかとか考えず、そのまま流して読んでしまったもので。ちなみに「バム」は「無発酵のパン」、「ラ」はバターだそうです。あと、「ぴりっと辛い」香辛料が結構よく出てくるのも惹かれなかった理由の一つ。個人的に、唐辛子が苦手なんです。
でもこのレシピを見てみると、その香辛料はどうやら唐辛子ではなく山椒のパターンもあったようで。…それなら美味しいかも、と素直に思えました。「白身魚と果物の和え物」と聞くとちょっとどうかと思いますが、それが酸味のきつい柑橘系で、刺身を酢で〆た感じ、とか解説されるとなるほど、と納得します。
解説代わりのエッセイ、上野さんの海外でのフィールドワークぶりも楽しい一冊でした。
ファンタジー作家・上橋菜穂子が描いた作品中の食べ物を、実際に創作したレシピ本。
告白します。上野さんが作中で描く食べ物を、実は私はあまり食べたいとは思いませんでした;
これは私の想像力の欠如と言うか面倒くさがりの性格のせいですね。異世界ファンタジーの世界らしく、食べ物の名前も独特。「熱々のバムの上にラをのせて…」とか書かれてあっても、いちいち現実の世界で何に当たるかとか考えず、そのまま流して読んでしまったもので。ちなみに「バム」は「無発酵のパン」、「ラ」はバターだそうです。あと、「ぴりっと辛い」香辛料が結構よく出てくるのも惹かれなかった理由の一つ。個人的に、唐辛子が苦手なんです。
でもこのレシピを見てみると、その香辛料はどうやら唐辛子ではなく山椒のパターンもあったようで。…それなら美味しいかも、と素直に思えました。「白身魚と果物の和え物」と聞くとちょっとどうかと思いますが、それが酸味のきつい柑橘系で、刺身を酢で〆た感じ、とか解説されるとなるほど、と納得します。
解説代わりのエッセイ、上野さんの海外でのフィールドワークぶりも楽しい一冊でした。