単行本は2004年発行。半沢直樹シリーズ1冊目。
大手銀行にバブル期に入行して、今は大阪西支店融資課長の半沢。支店長命令で無理に五億の融資の承認を取り付けた会社 西大阪スチールが倒産した。すべての責任を押しつけようと暗躍する浅野支店長。四面楚歌の半沢には債権回収しかない。
西大阪スチールの取引先 竹下金属の社長の話を聞いて、収支が合わないことに半沢は疑問を持った。西大阪スチールの東田社長は、隠し財産を作って計画倒産したのではないか。
東田が贔屓にしている女から潜伏先を突き止め、乗用車にあったティッシュボックスの柄で外資系証券会社に隠し資産の目途をつける。やがて、浅野支店長も計画倒産に一枚かんでいたことが分かって来た。半沢は浅野の通帳を手に入れ、追い詰めにかかる。
東田には国税局も目を付けているらしい。役人より早く債権回収はできるか。…
(裏表紙紹介文に付け足しました)
話題のドラマを私は見ていなかったので、「銀行が舞台らしい」という知識くらいしかないまま読み始めました。
…半沢さんに肩入れできないんですけど…!?(笑)
今まで読んだ池井戸作品は、真面目に誠実にやってればいつか報われる、困難も乗り越えられる、って内容だったので、この作品もそういう流れだと思ってました。そしたら、半沢さん性格悪い!(爆!) 素直に応援できない!(爆x2!)
というか、性格のいい人ほとんど出て来ないんですよね。銀行員ってこんなに無責任な人ばっかりなの? で、そんな人ばっかり出世するの?? 預金以外で絶対世話になるもんか、って強く思ってしまいましたよ(笑)。
お話はすらすら読めて面白かったです。でも私には、「痛快エンタメ」ではなかったなぁ(苦笑;)。