読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

銀翼のイカロス 池井戸潤著 ダイヤモンド社 2014年

 『半沢直樹』シリーズ第4弾。

半沢直樹が帰ってきた!
今度の敵は政治家だ!

出向先から東京中央銀行本店に復帰した半沢直樹に頭取から大仕事が降ってきた。破綻寸前の航空会社、帝国航空の再建を担当せよというのだ。だが折しも政権が交替。新政権の国土交通大臣は野心にみちた女性閣僚は帝国航空再生タスクフォースを起ち上げ、半沢たちに巨額の債権放棄を要求してきた。
500億円もの借金の棒引きなんてとんでもない! だが相手が大臣ではさすがの半沢も容易に突破口を見いだせない。しかもなぜか銀行上層部も半沢の敵に回る。この一件のウラには何があるのか? かつて半沢と舌戦をくりひろげた「金融庁一の嫌われ者」、オネエ言葉の黒崎駿一の思惑もカラみ、銀行に隠された大きな闇も見え隠れする。
果たして半沢の運命やいかに?  (出版社紹介文より)

 明らかにモデルがあるよねこれ、という内容に絡めたストーリー展開。となると旧東京第一銀行の問題貸し出しの件って似たようなことがあったんじゃないの、と疑いたくなってしまう(←おいおい)。実際の旧T銀行の皆さん、この作品読んだら嫌な思いしたんじゃないかしら。このシリーズ読んでると、世の中の銀行家やら政治家やら、権力者は姑息な悪人ばっかりでちょっと遠い目をしてしまいます(苦笑;)。そんな中、黒崎さんが何故か助け舟と言うかヒントというかを出してきました。…一体どうした風の吹き回しだ??(笑)
 勧善懲悪で終わるかと思いきや、とばっちりを喰って中野渡頭取が失脚してしまいました。中野渡さんの懐刀だった富岡さんも出向、でも職場が変わらないならまた登場の可能性もあるんでしょうか。
 半沢さん、頭取まで出世するつもりなら、まだまだ先は長そうです。それにしても、奥さん全然出て来なくなっちゃったなぁ。