読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

小説 シライサン 乙一著 角川文庫 2019年

 ネタバレになってるかも、すみません;

 

 親友の変死を目撃した山村瑞紀と、同じように弟が眼球を破裂させて亡くなった鈴木春男。それぞれ異様な死の真相を探る中、2人は事件の鍵を握る富田詠子から、ある怪談話を聞かされる。それは死んだ2人と詠子が旅行先で知った、異様に目の大きな女の話だった。女の名を頑なに告げなかった詠子だが、ひょんなことからその名を口に出してしまう。「お2人は…呪われました」。――その日から瑞紀たちの周囲でも怪異が起き始める。

 富田たちが訪れた温泉を訪ねる瑞紀と春男。そこでも不審死は続々と起きていた。出会ったライター間宮幸太も巻き込んで、3日に一度、呪いは進行する。

 戦前まで陸軍が祈祷に訪れていたという目隠村、その村の最後の生き残りの老女石森ミブの語る話はどこまで真実なのか。ネットも媒介して拡散する都市伝説「シライサン怪談」とは。         (裏表紙の紹介文に付け足しました)

 

 乙一版リング。「解決しない」ってのが乙さんらしいと言うか…(苦笑;)。一応、回避法はあるような感じなんですが。

 結局、間宮幸太の奥さんが黒幕、ってことでしょうか、それとも偶然?? 生贄を供えて、何を叶えようとしているのか。全てが曖昧で、未消化で、でもそこまで含めてホラー、なんでしょうね。「怖い話」ってそんなものだもんなぁ。