読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

ガールフレンズ 冴子スペシャル 氷室冴子著 集英社コバルト文庫 1990年

 ここには、冴子さんが日頃おつきあいしている友だちがたくさん登場します。対談では生き生きした会話がきかれますし、カラーページでは、冴子さんへのメッセージとして、7人からのイラストの贈りものがあります。
 きさくにインタビューに答える冴子さんの現在・過去・未来。創作の秘密を知りたい方のためにはじめて、物語の下書きまで公開しているんですよ。
 氷室冴子ファン必携の本!                        (折り返し紹介文より)


 先日読んだ氷室冴子さんの追悼本(なのかな??)以来、氷室冴子熱が再燃しておりまして、持っている本をぱらぱらめくってみたりする今日この頃。
 小説もエッセイも大体読んでいると思ってたのですが、追悼本の巻末の作品リストを見ていると、ムック本みたいなのは読んでなかったな、と気が付きました。
 
 氷室さん、エネルギッシュに駆け抜けてらっしゃったんだなぁ。
 時期としては、『銀の海 金の大地』が書かれる前。
 対談等々は追悼本の中で触れられていたものもあったので、ああ、これか、という感じで読みました。
 圧巻だったのは後半部分、冊子のほぼ半分を費やして載っているラフ原稿『ニューヨーク物語』。確かにこれ、宝塚で舞台化されるのにいかにも相応しい内容だわ。漫画『ライジング!』の中の劇中劇『メリィ・ティナ』を連想しました。
 
 創作意欲というか、アイデア自体は多々あった様子。佐保の乱についても言及されてましたし。
 やっぱり、作品をぷっつり発表しなくなった理由は知りたいなぁ。