読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

アニメ『昭和元禄落語心中』見ました。

 …眼福という言葉があるならば、耳福という言葉があってもいい筈。

 原作の漫画について「そういえば三浦しをんさんが褒めてたような…」レベルの知識しかない状態で見始めました。だって、あの豪華キャストは何!? 関智一さん、山寺宏一さんに石田彰さん、林原めぐみさんですよ。声優オタクは見ますよ、そりゃ。

 いや、凄かった。多分言及が多いのは12話だろうと思うんですが(山寺さん演じる助六の『芝浜』まるまる放送には本気で驚いた)、私はもう11話に釘付けで。石田さん演じる菊比古の『野ざらし』を途中から引き受ける助六、さらに小夏の一言の参加を皮切りに、菊比古が妄想の幽霊で割って入って掛け合いする。菊比古がもう一度釣り人に戻って突っ込み入れる展開、この息の合い方は何、とにかく楽しそうにノっていて、そりゃ助六も戻ろう、って気になるわ。
 ラストのみよ吉再登場、「菊さん、やっと来てくれたのね」の台詞はもう、鳥肌ものでした。
 事前番組で「今まで強い女を演じてきた林原さんが、初めて流される女をやる」と紹介されてましたが、あれ流されたんじゃないよ、菊比古一筋だよ。菊比古がどうしても拘らざるをえないものを奪って、追いかけてくるのを待ってたんだよ。
 師匠方や旦那衆の声優さんも何気に大御所さんが揃ってて、半端ない安定感。
 落語にそんなに詳しくはないのですが(見るとしたら上方ですし)、でも二期も見るなぁ、これ。


 『僕だけがいない街』の、長い眠りから目覚めた主人公の、モノローグの声が入れ替わった演出にもおお、と思いましたし(それにしても大人バージョンの主人公、台詞と独白の区別がつかなかったなぁ;)、
再放送で見た『化物語』、戦場ヶ原ひたぎの台詞とエンディングの歌詞が重なるラストには胸が高鳴りました。

 『銀魂°』といい、今季は本当に耳福なアニメが多かったです。幸せ、幸せ。