読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

お釈迦様もみてる~スクール フェスティバルズ  今野緒雪著/ひびき玲音イラスト  集英社コバルト文庫  2010年

 『お釈迦様もみてる』シリーズ5冊目。
 花寺学院高校とリリアン女学園の文化祭。

 薔薇さま in 花寺
 花寺学院の文化祭には毎年、リリアン女学園の生徒会役員たちを迎えることになっている。何しろ女の子達に免疫のない男子校、校内が浮足立つ中、下っ端の祐麒たちはその露払いに駆けずり回る。生徒会長・柏木優は万事そつなくエスコート役をこなしている様子、でもどこかいつもの調子と違う。アリスが「柏木の力になるように」と祐麒に渡したのは社交ダンスの教則本だった。

 王子さま in リリアン
 花寺学院文化祭での陰の努力が報われて、祐麒たち一年生もリリアン女学園の文化祭に招待されることになった。できるだけ姉と顔を会わせたくない祐麒、でも友達に押し切られて結局校内を回る羽目に。山百合会主催の劇『シンデレラ』で祐麒は、見事なダンスを披露する柏木先輩を見ることになる。前日何故だかひどく落ち込んで、銀杏臭い革靴を片手にリリアンから帰って来た姿からは、想像できないほど見事な王子を。その上、主役を苛める姉を演じていたのは姉だった。…

 とうとう本編に追いつきましたね~。柏木先輩の弱みも見えて来た一冊。表紙も柏木さんと祥子さまだもんなぁ。
 久々に薔薇さまたちに出会えたのが嬉しかったです。やっぱり初代薔薇さまたちが、私にとっても「先輩」って感じなので。黄薔薇さまの後の恋のお相手もちらっと出て来ましたね~。
 何だかね、リリアンの方が好きだなぁ、とちょっと思ってしまった一冊でした。