読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

砂はマのつく途の先! 喬林知著 角川ビーンズ文庫 2007年

 マ王シリーズ第14弾。
 ネタばれあります、すみません;
 変わらずまいさんにお借りしました、まいさんいつもありがとう♪

 ヴォルフラムたちと合流し、オアシスの街に向かう有利一行。ようやく辿り着いたそこの水は汚染されていた。王墓の守護を名目に複数の騎馬民族が、派閥争いのため水場を法術で汚したらしい。有利は湖が浄化されたと噂を流し、水を汚した騎馬民族の法術師を誘き出そうと計画を立てる。だが、偽情報は複数の騎馬民族に流れてしまった。小競り合いが起き、法術で起こされた炎が街を焼いて行く。有利は「上様モード」発令、水竜を操って鎮火。一瞬繋がった現実世界の勝利とも言葉を交わす。
 目覚めて見た街の惨状に落ち込む有利。コンラッドやヴォルフラムの言葉も届かない。
 翌日、有利はサラレギーを皇帝イェルシーに見立てて、騎馬民族に水場を侵さないよう忠告する策を取る。出会った騎馬民族の住居はテント群、そこには「人魚を連れた救世主」アーダルベルトがいておさんどんに励んでいた。黒目黒髪の珍味としてアーダルベルトと再会する有利。法術で傷を治して貰い、目も見えるようになる。有利と行動を共にするアーダルベルト。一方アーダルベルトに置き去りにされた「悩ましき人魚」マキシーンは、収容所から騎馬民族に攫われたジェイソン・フレディの姉妹と出会っていた。
 その頃村田は、爆発と『凍土の劫火』の欠片を利用して漸くこちらの世界へ辿り着いたが、王墓の中からの脱出途中、イェルシーに捕まってしまう。村田を引き連れ有利たちの目の前に現れたイェルシーの傍らには、ヨザックの姿があった。…

 他にスザナ・ジュリアとアーダルベルトの出会いを書いた短編 :『恋に落ちて』収録。

 ヨザック、あれ、生きてるのかな。ゾンビだという可能性も捨てきれない; まぁ生きてると思うんですけどね(笑)。
 地下で酷い目に会ったヘイゼル・グレイブスを、同じ言葉で慰める。有利、いい子だなぁ。有利の中から出てきたスザナ・ジュリアも眞王も、有利を心配してたんだね~。
 しかし「珍味なんだー……妙薬でさえなく」には笑ってしまいました(笑)。
 とりあえずみんな大集合して嬉しい。これで安心して次巻を待てそうです。
 短編もいい話でした。スザナ・ジュリアって結構活発(笑)。まぁ『マ王』に出てくる女性ですもんね(笑)。心の暗い面を共有できるのはコンラッドだったかもしれないけど、明るく笑って生きていこうと思ったらアーダルベルトだったんだね。
 教訓。やっぱり胃袋は掴んでおくべきです(笑)。