読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

夏目友人帳 5巻  緑川ゆき 白泉社花とゆめコミックス

 アニメ化も決まった『夏目友人帳』第五巻。
 続けてまいさんにお借りしました、まいさん毎度ありがとう♪


 夏目が宿題合宿のため友人二人と泊まった宿には、人魚がいた。宿の老女将・千津は幼い頃人魚に会い、その血を貰って病弱な隣人に飲ませたと言う。人魚は友達だと思っていた少女に失望し、少女は長じてあの血が本物だったら、と悔やんでいた。…:『不老の想い』

 地面に魔法陣を描き続ける少女・多軌透。先祖に陰陽師がいたとかで、陣の中に入った妖を見ることが出来る。だがそのため、彼女が名前を呼んだ十三人を殺すと言う呪いを掛けられてしまう。夏目とニャンコ先生は多軌に名前を呼ばれ、協力して妖を封印する。…:『呼んではならぬ』

 夏目を引き取った藤原滋は幼い頃、レイコと出会っていた。かつて滋を気に入り、この家に取り憑いた妖を追い払っていたレイコ。また同じ妖怪が現れ、夏目は垣間見た妖の記憶を手掛りに妖を追い払う。…:『仮家』

 妖を「感じる」ことができる田沼との交友を描いた『同じ風景』

 
 相変わらずこの人短編上手いなぁ。今回私には泣ける話はありませんでしたが、女の子・多軌が出てきたのは嬉しい。名取とはどう絡むのやら(笑)。
 あとがきで作者自身がレイコのことを「フリとオチ的な存在」と言ってるのを、何だか「いいなぁ」と思ってしまいました。すごく冷静にお話を組み立てているのが見えるようで。でもエピソードが無いわけではないんですよね。
 さて、アニメはどうなるのかな。丁寧に愛情を持って作って欲しいなぁ。