北方の国で、サーディンをつまみに日がな一日アルコールを飲む日々。日本酒、ウォッカ、コニャック、ウィスキー、ポートワイン……。食べたサーディンが体内で小さな群れになって回遊し始めるのを感じる。
しんしんと雪が降り積もった次の日、わたしは庭に小さな女の子がいるのを見かける。
彼女は言う、
この庭に、ミンクがいる気がしてしようがないの。
部屋の中に入り込んだミンクは、わたしの中のサーディンを食べ始める。…
しんしんと雪が降り積もった次の日、わたしは庭に小さな女の子がいるのを見かける。
彼女は言う、
この庭に、ミンクがいる気がしてしようがないの。
部屋の中に入り込んだミンクは、わたしの中のサーディンを食べ始める。…
梨木さんの絵本、『からくりからくさ』の続編になるんでしょうね。相変わらず、静かに淡々と語られる。幻想的な文章に誤魔化されそうになるんだけど、でもなぁ、これってアル中の幻覚なんだよなぁ(笑)。
「わたし」の名前が判った所で「えっ?」、ラスト数ページで「ええっっ!?」
…これ、『からくりからくさ』読んでなかったら訳わかんないでしょう。こう言う話は、それこそ文庫化なりなんなりする時に付け足されるもので(実際別の話がされてるけど(笑))、独立して出版されるのはどうなんでしょう。…何か同人誌みたいな創りですね(笑)。
「わたし」の名前が判った所で「えっ?」、ラスト数ページで「ええっっ!?」
…これ、『からくりからくさ』読んでなかったら訳わかんないでしょう。こう言う話は、それこそ文庫化なりなんなりする時に付け足されるもので(実際別の話がされてるけど(笑))、独立して出版されるのはどうなんでしょう。…何か同人誌みたいな創りですね(笑)。