読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

私が語りはじめた彼は 三浦しをん著 新潮社 2004年

 連作短編集。

 『結晶』
 中国史を専門にする村川教授に脅迫状が届いた。女にだらしない村川には、心当たりがありすぎる。助手の三崎は、手紙の書き主を突き止めるよう言われ、まず村川夫人に会う。三崎は、自分が教授から疑われていることを夫人に指摘され、愕然とする。

 『残骸』
 資産家の家に婿入りした飴屋賢司。妻の真沙子は公開講座の先生・村川と浮気をしているらしい。まだ幼い娘まで巻き込んで大喧嘩をした後、賢司はあてつけるように家の売却を決める。

 『予言』
 両親がいきなり離婚し、面食らう村川呼人。でも姉・ほたるは全て承知していたらしい。父親から貰った金をバイクにつぎ込み、いざ父親に会いに行ってみると、もう既に新しい奥さんや子供と上手く行っている様子。娘から身に覚えの無い嫌がらせの犯人にされ、呼人はバイクを飛ばす。後ろ座席にはクラスメイトの椿を乗せ、水中眼鏡をゴーグルにして。

 『水葬』
 規則正しい生活を送る女子大生・村川綾子。一人暮らしをする彼女の目の前の部屋に陣取って、渋谷は彼女の行動を記録する。彼女は渋谷を「殺し屋」だと決め付け、自分は入水自殺をするつもりだから安心して見守れ、と言う。

 『冷血』
 市川律は中学教師。婚約者の村川ほたるに、血の繋がらない妹の死の真相を調べてくれ、と言われる。昔、愛人の愛人だった頃のコネを使って調査を始める市川。彼の腰には蜥蜴の刺青があった。

 『家路』
 村川が死んだ。二十数年の間をおいて、三崎は恩師の葬式に出かける。子供が出来なかった妻は、近所の高校生・奥村を家に招待し、頻繁に夕食を振舞う。奥村と妻とを疑う三崎。奥村は小さい頃、二日間だけ行方不明になったことがあるらしい。…

 今、日経新聞の夕刊に、三浦しをんさんがエッセイを書かれています。それがみょ~に面白いので、小説も読んでみようと思ったのですが。
 …う~ん、こういう話を書く人だったのか;
 こう言うどろどろしたような人間模様は苦手なんだよな~、あまり面白いとも思えなかった;;
 エッセイを面白いと思ったんだから、まずエッセイから始めるべきでしたね(苦笑;)。
 はてさて、次の作品を読もうかどうしようか。