読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

夏目友人帳 2巻 緑川ゆき著 白泉社花とゆめコミックス

 1巻に続いてまいさんにお借りしました、まいさんどうもありがとう♪

 第五話『旧校舎の怪』:近々取り壊される旧校舎での肝試し大会に参加することになった夏目。イヤな予感がしながらも集合してみれば、案の定参加人数より一人多かったり。旧校舎には、人間好きの招福の神様が閉じ込められ、妖(あやかし)になってしまった「時雨」がいた。以前、時雨にお守りを拾って貰った女生徒・笹田は、もう一度時雨に会いたいと夏目に相談を持ちかける。
 …泣いたわ~。自分を不浄だと言う時雨に「ひとりの女の子の心を支えた 優しい者の名前です」。そして時雨の独白「もう一度あってしまったら 君はもう来なくなる──」。…ぐっときます;;
 第六話『夏目、妖を呼び出す』:大杉に封印された邪鬼に目を付けられた夏目。左腕にエサとしての「印」を付けられ、夏目を喰らうための影を飛ばされる。夏目は自分の身を守るため、友人帳から「三篠(みすず)」と「ヒノエ」を呼び出す。
 …「メリーさん」ってネーミングセンス、good!(笑)。基本的に試すの試されるの、って話はあまり好きではないのですが、三篠の台詞「名を呼ばれるのは嫌いじゃない」で昇華された感じです。
 第七話『見える人』:夏目が出会った若手俳優・名取周一も妖が「見える」人だった。仲間がいた、と彼に親近感を抱く夏目。しかし祓い屋もやる名取は、妖は倒すものだ、と言う認識で行動していた。今回名取が祓うよう依頼された妖は、首に縄をかけられ人を祟る役目を負わされた者で、しかも幼い頃の名取と交流があった。
 …きらきらしい名取、素敵(笑)。名取の体を這い回るヤモリの痣は、乙一の短編を連想しました。イレズミの犬がほくろや何かを食べてくれるお話、ありましたよね。名取は「柊」本人の事は忘れても、「優しい普通の子供だよ」の言葉は覚えていて、また夏目に回してやっている。…巧いなぁ。
 第八話『アサギの琴』:かつて壬生神様に仕え、蒼琴を弾いていた「アサギ」。だが病のため身体が崩れ、楽を奏でることはもうできない。壬生神様の用心棒だったアカガネは彼女にもう一度琴を弾かせてやりたいと、夏目の体にアサギの魂を入れてしまう。仕方なく夏目はアカガネに協力、琴の材料集めから手伝いはじめる。
 …これも泣きました; アカガネ、ド真ん中ストライクだよ;; でもアサギに「大切なお友達」宣言はされてたけどね(笑)。

 今回、「名前を返す」話は少なかったですね。祖母レイコから夏目自身の話に移って来てる感じ。短編の巧い人っていいなぁ。