読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

ヒカルの碁 4~11巻  原作 ほったゆみ/漫画 小畑健  集英社ジャンプ・コミックス

 運良く一気に読めました。

 (4巻)
 アキラの執念が遂に実り、ヒカルとの3度目の対局を迎える。一回戦、自分の実力だけで辛くも勝ち進んだヒカルだが、アキラとの一戦は佐為に託すことに…。しかし大局途中、見守っていたヒカルがある一手を閃き、そのまま自分の碁として打ち続けてしまう。ヒカルの力に失望するアキラは海王中囲碁部を辞め、プロ試験に臨み、ヒカルはネット碁でなら佐為に思う存分打たせてやれることに気付く。
 (5巻)
 ネット碁のsaiの中に自分の追いかけているヒカルの姿を見出すアキラ。もう一度ヒカルがsaiではないかと疑うが、結局思いを振り切るようにプロ棋士へ着々と近付いてゆく。そしてヒカルは彼との実力差をはっきりと思い知る。一歩ずつアキラに追いつくため、院生試験を受ける決意をするヒカル。しかし院生は、中学の大会には出場できない。ためらうヒカルの背を、加賀が強引に押す。
 (6巻)
 アキラに追いつくための第一歩である院生試験が始まった。緊張と焦りがヒカルを苦しめるが、果たして結果は!? そして追われる側のアキラも、プロとしての第一歩である王座との対局に臨む!!
 (7巻)
 3ヶ月後に行われる院生VS.若手プロの若獅子戦。アキラがプロ側で出るそのトーナメント戦に、何としても出場し5度目の対局を望むヒカル。しかし院生で出場できるのは、1組の上位16名。何とかぎりぎりで潜りこんだものの、結局ヒカルは一回戦で惜敗し、アキラとの対局を逃す。
 (8巻)
 ヒカルが、ついにプロ試験予選の舞台に立つ。院生の仲間がライバルとなり、さらに外来も参戦するこの予選で、ヒカルが思わぬ弱点を露呈し苦戦を強いられる。佐為の久々の対局、トップ棋士達の熱いタイトル戦も収録!!
 (9巻)
 大人対策として街の碁会所に通うヒカルは、和谷、伊角も初めて入るという碁会所で、韓国の研究生・洪(ホン)と対局することに。双方のプライドをかけた勝負の行方は…!? そしてプロ試験本戦で、ヒカルの特訓の成果が!!
 (10巻)
 プロ試験本戦で一敗のヒカルと全勝の伊角が遂に激突。プロになるために避けて通れぬこの一局は、思わぬ決着に。ヒカルにも伊角にも動揺を引き起こし、ヒカルは2敗、伊角は3敗にまで追い込まれる。一方、越智の指導碁を引き受けたアキラは、後に控える対ヒカル戦攻略のカギを越智に教え込むが…!?
 (11巻)
 プロ試験本戦は終盤に突入し、一戦が合否を左右する緊迫した対局が続く。よきライバルである和谷との対局、またアキラからヒカル戦対策の指導を受けた越智との対局の行方は!? そして遂にプロ試験の合否に決着が!!
                                           (裏表紙の紹介文より)

 伊角さんがどんどんハンサムに、和谷の眉毛がどんどん細くなっていく4~11巻。…和谷、高校球児みたいに眉剃ってるのかしら。緒方九段も若返ってますね(笑)。
 こうしてある程度一気に読んで行くと、小畑さんの、上手いとはいえどことなく古っぽかった、アニメっぽかった絵柄がどんどん洗練されていくのが分かります。荒川弘さんもおっさん描くの好き、っておまけのエッセイページに書いてらっしゃいましたっけ。絵の上手い人はヒーロー、ヒロインより、そういうクセのある人の方が描きたいのね~。
 とはいえ、ヒカルの予想外の攻撃にきょとんとするアキラ君は可愛いし、先輩の加賀がちゃんと(?)上履きのカカト踏んでる細かさにも「わぁ」とか思います。11巻で越智に、塔矢はヒカルのことなんて眼中にない、と嘘を言われた時のヒカルの表情は本当、可愛い。

 今度はアキラがヒカルに「君の前には現れない」宣言、とか言いながら実際は物凄く意識しまくりな訳ですが。ヒカルが本当、こらえ症がなかったり我がままだったり、結構眉を顰めるタイプの子だったんですねぇ。あの能天気さは、アキラそりゃハラ立ちますよね(笑)。アキラがヒカルを追いかける対価として払った犠牲に代わり、アキラを追いかけるヒカルの代価として、ヒカルは囲碁部への出入りできなくなります。それでもアキラを追い続ける訳です。

 それにしても、越智が余計なこと言わなけりゃ伊角さん受かってたんじゃん。でもこれで伊角さんの人気はぐんぐん上がりましたよね。アニメでは伊角さんを鈴村健一さんが演じてましたよね、鈴村さんの役柄傾向としては異色でしたよね~。
 で、おまけエッセイ漫画「ネームの日々」読んで思ったこと。…ほったさん、絵上手いなぁ。