読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

オタクはすでに死んでいる 岡田斗司夫著 新潮新書 2008年

 評論家(なのかな、今回の内容なら)岡田斗司夫氏の新書。裏表紙の著者近影もすっかりスマート(笑)。個人的には、何だか貧相になった気がしないでもない、ごめんなさい; 喋るときもうちょっと口角上げた方がいい気がしますよ、どうも下の歯の方が目立つので。上の歯が見えた方が見た目よくないですか?
 内容的には2006年に出た同人誌『オタク イズ デッド』とほぼ一緒(すみません、持ってるんすよ・笑)。どうやら私は著者曰くオタク第一世代と第二世代の間に当たるようですね、年齢的にもその辺りだし。私は高校・大学時代、「この作品は一応押さえとかなきゃね」「教養、教養」って感じで本を読んでました。今にしてみたら嫌な読み方してたよな、と思ってたのですが、何か納得してしまった(笑)。そうか、求道的に読んでただけなのね(笑)。
 第三世代の「自分の気持ち至上主義」ってのは、見るアニメ(=情報)がとにかく増えすぎてしまった、と言うことも原因の一つでしょうね。とりあえず一通り見てみたくても、時間的にそんな余裕はない。そしたらやっぱり、好みのものを優先するでしょう。特に昨今のアニメ、途中からでは世界背景も掴めないものも多々あるし。その選択の基準が、監督や脚本家や原作や声優さんだったりする辺りがオタクのオタクたる由縁でしょうか(笑)。
 大人になれない日本人が増えてきた、ってのは以前作者が『フロン』でも語っていたような。だから男に頼ったりするな、女がイニシアチブを取れ、って内容だった気がするんですが、それって「男に期待するな、諦めろ」「女が我慢して大人になれ」ってことと同意な気がして、何かずるいと思ってしまったことを思い出しました。つまり、大人になることを私も損だと思ってる訳ですね(苦笑;)。
 「いつまでも少年の心を持っていたいんだ」。…いい加減大人になれや、げしげし、てなもんで(笑)。いや、私が言う資格はないなぁ、すみません(苦笑;)。