読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

キノの旅Ⅺ―the Beautiful World― 時雨沢恵一著/黒星紅白イラスト メディアワークス電撃文庫 2007年

 『キノの旅』シリーズ11冊目。

 
『子供の国』:子供に悪影響を与えるゲームや漫画やカードゲームを燃やしている国の話。
『お花畑の国』:三つの異なった民族が争う国。キノの目の前に隣国のホヴィーがやって来て…。
『カメラの国』:十年以上前、息を引き取った旅人がこの国にもたらしたのは、フィルムがもうないカメラだった。
『つながっている国』:旅の占い師の予言に従って放棄された国。キノはたった一人残された病気で隔離中の男に会うが、男はキノの「この国にはもう誰もいない」と言う言葉をまるで信じない。何故なら彼は通信端末機でつながっているから。
   …ちょっと分かりにくい; 国を捨てた後でも、みんなネットを続けてる、ってことでしょうか。
『失望の国』:キノに、自分の国の悪い噂を流して欲しい、と頼む話。
『アジン(略)の国』:ものすごく長い名前を持つ国の話。それはかつて増えすぎた人口を500人近くも調節した時の名残だった。
   …これも、ちょっと分かりにくかった;; 国民たちはかつての犠牲を忘れてませんでした、って
ことなんでしょうね。
『国境のない国』:長い争いの末統一され、国民が巨大ドームの中で、境界線なく暮らす国の話。
『学校の国』:キノが森の中で師匠と一緒に暮らしていた頃、師匠の薦めで学校に行ったキノが教えて貰ったものとは。
   …妙なもの教えて貰ってるなぁ、とは思ったんだよ。
『道の話』:移動しながら見事な道を作る人々の話。キノはその目的を訊く。
   …ブラックだなぁ。気の長いことで、とか言いながら案外加速度的に目的は達成されるかも。
『戦う人達の話』:トラック一台で旅をしている八人の男と一人の若い女、その女の子供である赤ちゃん。キノは山賊からの護衛を引き受ける。追い込まれた森の中の遺跡で、キノは旅人たちの正体と「山賊」たちの真の目的を知る。…
   …何度もあるどんでん返し。ちょっと騙されました。

 今回のあとがきは裏表紙。…と思いきや意外な所にも(笑)。製作裏話的な、ある意味正統なあとがきでした(笑)。