読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

ハリー・ポッターと謎のプリンス 上下巻 J.K.ローリング著/松岡佑子訳 静山社 2006年

 ハリー・ポッターシリーズ第6巻。
 ネタばれに多分なります、すみません;

 ヴォルデモートの復活で魔法界は勿論、人間界にも異常事態が次々発生していた。そんな夏休み、ハリーを迎えにダンブルドア先生御自らダーズリー家へやって来る。ダンブルドアの右手は死んだような黒色になっており、しかし気にする様子も無く、ハリーを連れてホラス・スラグホーンの元を訪れる。この一年、ヴォルデモートの来訪を恐れ、転々と住居を変え続けたスラグホーン。かつてホグワーツ魔法学校でトム・リドルも教えていたこの魔法使いを、再び教授として迎えようと言うのだ。虚栄心の強いスラグホーンは、「生き残った男の子」「選ばれし者」ハリー・ポッターの恩師になるという誘惑に打ち勝てず、ダンブルドアの要請を了承する。
 ダイアゴン横丁にもヴォルデモートの影は落ちていた。アイスクリーム屋のフローリアン・モンテスキューは何者かに拉致され、杖作りのオリバンダーも行方不明。インチキな護符を売る輩も多数発生する中、フレッドとジョージの経営する悪戯専門店は大繁盛。大混雑の中、ハリーとロン、ハーマイオニーは闇の魔術専門店「ボージン・アンド・バークス」に入るドラコ・マルフォイを見かける。マルフォイが何か企んでいる、と主張するハリー。しかしロンもハーマイオニーもそれを信用しない。
 新学期と共に、桁外れに難しくなった授業が始まった。「魔法薬」の授業の担当はスラグホーン。以前の成績から考えて魔法薬の授業を受けられないと思っていたハリーやロンは、教科書すら用意していない。臨時にとスラグホーンが貸してくれた古い教科書には、「半純血のプリンス」の署名と共にびっしりと書き込みがあり、おかげでハリーはスラグホーンの高評価を得る。
 一方、ハリーにはダンブルドアの個人授業も始まった。「憂いの篩」を使って過去へ旅し、ヴォルデモートことトム・リドルの生い立ちや性格を掴む。課題として出されたのは、記憶の中に出てきた魔法「ホークラックス」がどんな魔法なのか、スラグホーンのお気に入りのハリーが、彼から聞き出すこと。だが、スラグホーンはそれに触れられたくないらしく、ハリーを避ける。
 呪いのネックレス、毒入りの蜂蜜酒。ケイティ、ロンが犠牲になる。いよいよマルフォイを怪しむハリー。念願の「闇の魔術に対する防衛術」担当教官になったスネイプも、マルフォイと言い争っている様子。「ホークラックス」を漸く聞き出せたハリーは、ダンブルドアと共に、ヴォルデモートの形見の一つ、スリザリンのロケットを探しに行く。その間、ホグワーツ魔法学校の上には『闇の印』が上がっていた。
 ホグワーツを舞台にしての最終決戦。帰ってきたダンブルドアとハリーの前に、『死喰い人』が立ちはだかる。彼の杖から出た光は、ダンブルドアの胸を貫いた。…
 
 いよいよ盛り上がってきましたね。「生き残った男の子」「選ばれし者」とか言われながら、ハリーの言うことは相変わらずまるで信じてもらえません(笑)。
 ハンサムだったトム・リドルがあんな容姿になってしまった理由も明らかに!(笑)
 恋模様も錯綜、ビルとフラーはいつの間にやら付き合ってるし、嫁姑、小姑関係は悪そうだし…(笑)。でもフラーの最後の台詞は本当、かっこよかったぞ!(笑) 
 ジニーは兄弟最後の、たった一人の女の子だものね。ウィーズリー夫妻、女の子が出来るまで頑張ったんだね(笑)。ええ、お兄ちゃんたちがこぞって心配するのもわかりますとも。でも今回は大丈夫でしょう、むしろ心配するならロンの方だね。順調にすんなりハーマイオニーと付き合えそうだったのに、何であんなアホなことするやら。ハーマイオニーはロンのどこがいいんでしょうね(笑)。
 そうそう、監督生って最上級生がやるんじゃないのね。しかも何年も続けるの?? 制度がいまいち解らないなぁ。
 赤毛とピンクが似合わない、てのは『赤毛のアン』でもありましたね。黒髪、黒目の日本人にはこの価値観、ちょっとぴんと来ないんですよね。
 残った謎は分霊箱、ロケットに入っていた羊皮紙の署名R.A.B。スネイプ先生が実はいい人、次巻で死亡、ってのは周知として(←こらこら)、シリウス・ブラック出て来て改めて死に直すんではないか、と私は予想してます。シリウスが行ってしまった世界に、ハリーも行かなきゃならなくなる、とかね。ダンブルドアからの助言は肖像画から受けられる訳だから、ハリー、学校に戻った方がよくないかなぁ。
 …7巻でちゃんと終われるのかな、まだ課題山ほど残ってそうですが。