読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

彩雲国物語~欠けゆく白銀の砂時計 雪乃紗衣著/由羅カイリイラスト 角川ビーンズ文庫 2005年

 彩雲国シリーズ第六弾。
 ネタばれしてます、すみません;
 茶州州牧に就任した秀麗と影月。何の特産物もない茶州を盛り立てようと、二人は各種専門学校を造り、人材を育成することを計画する。その莫大な費用や教員確保のため、秀麗は王都・貴陽に戻り、官吏達と渡り合う。…
 …心理描写や台詞、情景描写etc.くどくなってきた気がするのは私だけでしょうか; ムダ口叩かずさっさと話進めろや、と少々ガラ悪く考えてしまいました;;
 今回の見所はやっぱり朝賀で挨拶する秀麗でしょう。綺麗になった秀麗が周りの人々に息を呑ませるくだりは、「ガラスの仮面」で北島マヤが観客を仰天させるに似た爽快感(笑)。そりゃ劉輝もますます懐くわ(笑)。決定的な一言を聞くまいと必死に抵抗する辺りは微笑ましくて可愛い。でも夫婦としてなら絳攸との方が秀麗幸せになれそうだな(笑)。管尚書と飲み比べになる展開はちょっと無理がないかい、って気がしましたが。
 影月はただの二重人格では無かった訳ですね。何かでも、きっと影月消えないだろうな。荻原規子作品にも同じ匂いがあるんですが、絶対ハッピーエンドで終わるだろうな、と確信できてしまう。その分どうしてもハラハラどきどきが少ない。小野不由美作品とかなら、そう言う所結構容赦無くて、油断できないんですけどね。