読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

王の厨房 僕僕先生 零  仁木英之著  新潮文庫NEX 2016年

 『僕僕先生 零』二冊目。
 ネタばれしてるかも、すみません;

 調和が崩れ始めた世界を救うため、炎帝から宝具「一」の探索を命じられた拠比と僕僕。前回の失策を報告しに、二人は一旦炎帝の元に戻った。途中離れ離れになる拠比と僕僕。僕僕は意思を持つ蟠桃に出会い、また炎帝の錬成した薬液等々を嘗めたり浴びたりすることによって、神仙としての力を増す。蟠桃が作った穴の中から漂ってくる調理の匂いに好奇心を抑えきれず、飛び込んでしまう。
 その穴は人間界の国・栄陽に繋がっていた。僕僕を追って、拠比も王都へ潜入する。
 栄陽は王・辺火が「皆を飢えさせない」と強く決意した上でできた国で、辺火はその力を得た代償として、食への飽くなき欲求に苛まれることとなる。それを満たしてきたのは辺火の盟友にして専門の厨師・剪吾。拠比と僕僕は、辺火の得た力が「一」の欠片ではないかと思い当たり、欠片を手に入れるために、剪吾との料理対決を申し入れる。献立に悩む剪吾の前に、「禁忌」の食材を薦める不穏な少女が現れる。…


 登場人物が色々増えてきました。次まで覚えていられるか不安です(苦笑;)。何ページかごとに、登場人物名に振り仮名を打ってくれているのが有り難い限り。
 ラストの「禁忌の食材」が何かは察しがついてしまうのですが、それに対する各人の反応に「?」。だって辺火は一旦は魂魄の大きさまで変わった訳でしょ? 僕僕は分かってた訳なのに、何だか言動が不自然なような…。
 僕僕の力の得方も、何だかご都合主義と言うか、いい加減な印象があるのは私だけかしら。
 とりあえず欠片は三つとなりました。次巻に続きます。