読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

ふしぎな目をした男の子 佐藤さとる著 講談社青い鳥文庫 1980年

 初出は1971年。コロボックル物語4冊目。

 つむじまがりでへそまがり、頑固者のコロボックル「ウメノヒコ=ツムジ」。昔の記録を整理する学者でもある。コロボックルが人間と仲良くなりすぎるのを懸念して、仲間と距離を置くことを決めた。一人コロボックル山を出て、町の公園の梅の木のうろで暮らし始めた。その公園で、コロボックルの素早い動きを目にとらえることのできる、ふしぎな目を持った男の子・タケルと知り合う。
 タケルと友達になるツムジじいさん。やがて、タケルが小さいころ遊んだ池が、埋め立てられることを知る。かつては綺麗だった池も、開発が進むと共にすっかり汚れてしまっていた。ツムジじいさんはこの池にまつわる言い伝えやコロボックルの古い記録を突き合わせ、この池の基礎を作ったのは自分たちの先祖だろうと推察する。
 この池を無くしてはいけない。タケルは夜中、友達と一緒に用水路の水を抜く。そのあと、すっかり詰まってしまっていた水の湧口を、コロボックルたちは力を合わせて工事し始める。…


 小さい頃から、題名だけが妙に目を引いていた作品でした。「ふしぎな目」というのは動体視力がいい、ってことなのね~。
 何かでも不思議な作品たちだったんだなぁ。どの作品も、自分が思っていたのと違う物語が繰り出される。何ていうんだろう、コロボックルと人間との触れ合いがメインではなくて、それは当たり前のことで、その上でのあれやこれやの出来事の話なのね~。
 予想の斜め上を行きますね。