読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

坂道のアポロン 6~9巻 小玉ユキ著 flowersフラワーコミックスα

 淳一は大学の先輩が立ちあげた出版社に就職することに。百合香は親の反対を押し切って淳一について行く。
 律子は薫に惹かれるようになり、薫はそんな律子に素直になれない。千太郎はそんな二人の仲を取り持つ。
 進級して3年の文化祭、ジャズを演奏することになり、薫と千太郎は練習に熱を入れる。だが、漸く迎えた本番当日、千太郎はバイクで事故をを起こし、後ろに乗せていた妹を怪我させてしまう。妹の意識が戻った時、千太郎は姿を消していた。
 以来、薫と律子の間も上手く行かなくなってしまう。ジャズもやめ、東京の大学の医学部へ進学を決める。大学のジャズ研で、再びピアノに触れる薫。もう一度改めて、千太郎を捜し始める。…


 後半になると、何故だかアニメの内容をほとんど思い出せませんでした。千太郎が失踪したことはさすがに覚えていたんですが、淳一との再会ってありましたっけ。律子との文通とかも。百合香は大きなお腹で薫を訪ねて来ていた気がしたんですが、思い違いかな。
 アニメで最後のシーンになっていた教会での薫と千太郎のセッションは、原作にはなかったのね~。確かに、教会に何故ドラムセットが??とは思ったんですよ。
 終わり方は原作の方が好きだなぁ。文化祭でできなかった演奏を妹の結婚式で余興としてやる、もうみんな楽しそうで。律子との今後も暗示していて。
 作者が何巻かの見返しで、「60年代ファンタジー」と書いてたのが、何だかわかる気がします。現代では描き難い展開ですよね、血の繋がらない親子関係とか、格の違いで追い出されるお嫁さんとか、高校生が駆け落ちするとか、行方をくらますとか、殴り合いの喧嘩して仲直りして、とか。
 いや、面白かったです。アニメはアニメでよかったけど、原作の方が私は好きだなぁ。