読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

絵本 旅猫リポート 文・有川浩 絵・村上勉 文藝春秋 2014年

 『旅猫リポート』絵本版。

 『図書館戦争』『阪急電車』『県庁おもてなし課』『フリーター家を買う。』『空飛ぶ広報室』ほか、映像化でも大人気の有川浩が、児童文学挿絵家の第一人者村上勉がタッグを組み、初めて挑んだ絵本!
 きっかけは、「週刊文春」で連載された『旅猫リポート』だった。村上が挿絵を描き、連載時から大きな反響を集めた本作品は、単行本刊行後、吉川英治文学新人賞山本周五郎賞山田風太郎賞など、相次いで文学賞候補に挙がる評価も得て、十万部を越すベストセラーとなっている。
 深い事情を抱えた青年・サトルが、手離さざるえなくなった愛猫・ナナの預け先を探し旅に出かけることからはじまり、彼が辿ってきた人生で心通わせた懐かしい人たちと出会い、目に映る美しい景色――そして、当代きってのストーリーテーラーの作者ならではの渾身のラストは、「涙なくしては読めない」の声が全国から数多く寄せられた。
 本書『絵本・旅猫レポート』は、その感動をさらにスケールアップ。独特の淡いオリーブグリーンを基調に描かれた村上の精密な挿絵は、贅沢にも全点が絵本のための書き下ろし。有川の文章はキュートな猫の視点を巧みに操り、子供の冒険心をワクワクさせるものだ。
 すべてのページにルビをふり、小学生低学年からも読むことができるようになっているが、もちろん子供への読み聞かせにもぴったりの一冊である。
 愛する相手との悲しい別れの先にも、きっと温かいぬくもりが待っているはず……子供たちの世代へ是非とも語り継ぎたい物語。同時にすべての愛する人へと贈りたい、永遠の真実がここにあります。
 深く静かに心にしみる感動をもたらすロングセラーとして、新しい伝説の絵本がここから船出を迎えるのです。                                   (内容紹介より)


 村上勉さんの絵は凄いなぁ。小野不由美さんの『くらのかみ』の時もそうでしたが、もう一瞬で『コロボックル』シリーズの世界を思い浮かべてしまう。そうそう、指の表情が独特なのよね。
 コロボックルも一瞬出てくるサービス精神、これからの有川さんとの、ご挨拶も兼ねて、なんでしょうか。
 そう言えば『コロボックル物語』シリーズは、『だれも知らない小さな国』しか読んでないんですよね。今度読んでみようか、と素直に思いました。