読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

雪月花黙示録 恩田陸著 角川書店 2013年

 大和文化を信奉する「ミヤコ民」と物質文明に傾倒する「帝国主義者」に二分された近未来の日本。
 美青年剣士の紫風が生徒会長を務めるミヤコに謎の飛行物体が飛来した。それは第三の勢力「伝道者」の宣戦布告だった!
                                   (内容紹介より)

 …ええとですね、粗筋が随分書き難いお話でして。
 恩田さん、勢いに乗ってとにかく書いたわね、みたいな。少女剣士 蘇芳、蘇芳に恋する反主流派の令息 及川道博、清楚系クールビューティ 萌黄、現生徒会長 紫風。帯には佐伯の正体も書いてあるのですが、…これ書いちゃ駄目でしょう; 一話目のネタばらししてるようなものじゃん;;
 まぁとにかく、登場人物の皆さん綺羅星のように派手です。ミッチーは名前からしても、あの人をモデルにしてるんでしょうね(笑)。お酒や御馳走が各話にちらちら描かれる所がいかにも恩田さんです。
 連想したのはアニメ『セイバーマリオネットJ』。最初にミヤコを打ち立てた『暁の七人』が、ってあたりでなんとなく。
 残りの頁数から考えて、もう決着つけなきゃいけない時期なのになかなか終わりが見えないな、と思ってたら、ある意味いきなり結末が来ました。…うん、一冊で終わったけど…。
 いや、途中経過の活劇を楽しむ作品なんだろうな。結局三輪家は何だったのか気になる所ですが。春日、及川を除いた他の四家の姿が見えなかったのがちょっと心残りです。