読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

前はマのつく鉄格子! 喬林知著 角川ビーンズ文庫 2009年

 マ王シリーズ、21冊目。本編としては第16弾。
 ネタばれになるかな、すみません;

 グウェンダル、村田と共に地球に帰ったかと思われたユーリ。ところがそこは漁師の網の中、聞けば眞魔国の反対側の国水上港湾都市ダルコに辿りついているとか。港でユーリはひったくりに濡れ衣を着せられ、牢獄に連れて行かれる。ダルコは囚人を預かることで生業を立てている、かなり快適な牢獄を持つ国で、そこでユーリは前々魔王にして前魔王の愛人の一人、シュバリエと再会する。
 一方ユーリたちがいなくなった船上では、ギュンターお手製毛十割お守りから眞魔王が中途半端に登場。ユーリの意志を守って海の底に沈めようとするギュンター達に、箱を眞王廟に安置するよう提案する。…

 他にグレタが母親の写真を欲しがる『鏡の中のグレタ』
 幼い頃、月を欲しがった有利を何とか宥める勝利『月をぼくらのてのなかに』収録。
 
 
 「まさにセイロン(正論)、現スリランカ」にちょっと笑ってしまいました。これ、明石家さんまさんも似たようなこと言ってたよなぁ、スリランカが話題に出て、「昔のセイロンな」って付け足すの(笑)。
 アニシナとギーゼラって仲悪かったっけ、全然覚えてない; シュバリエの存在も忘れてました。もう、こんな人いたっけ状態。…作者、どこまで考えていたのかなぁ。
 前の戦争を引き摺って抜けきれないシリアス担当な人がいる一方、何だかお間抜けな登場をする人物も多々存在する世界観。プリズンブレイクするのは意志の問題で案外簡単そうですが、ユーリは正攻法で無実を証明するって言うしなぁ。まぁ村田がついてるから大丈夫でしょうが。
 カミクロってのはただの流行りか、何か意味があるのか。次巻に続きます。