読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

小説版ドラえもん のび太と鉄人兵団 瀬名秀明著 原作/藤子・F・不二雄 小学館 2011年

 映画『ドラえもん のび太と鉄人兵団』ノベライズ作品。

 のび太が北極で拾ってきた青いブロック。それは巨大なロボットのパーツだった。
 ブロック目指して次々に落ちてくる部品を、のび太ドラえもんは鏡面世界で組み立てる。やがて、いかにもヒーロー然とした巨大ロボットが誕生、有頂天になる二人。だが、そのロボットが恐ろしい武器を搭載した兵器であることに気が付いた頃、現実世界では赤い髪の少女がロボットをさがしてのび太の前に現れる。リルルと名乗る彼女は、メカトピア星からの侵略者。大兵団の先駆けだった。
 そんな戯言、大人は誰も信じてくれない。ドラえもんのび太に加え、ジャイアンスネ夫と静香、そしてスネ夫のロボット・ミクロス、たったこれだけのメンバーで、大兵団に立ち向かうことになる。…

 映画の方は見たことないのですが、瀬名さんの小説、ということで読みました。
 瀬名さんがドラえもんファンということは知ってたのですが、まぁ、愛情籠ってましたね。細かい説明に、過去のエピソードが見え隠れ。案外私も知ってることが多くて、「あれ、結構『ドラえもん』染み込んでたんだなぁ」と少々驚きました。
 で、感心したのは、お馴染の道具の組み合わせ方。よくもまぁこれだけはめ込めること。リルルの心変わりの瞬間は、正直あまり掴めなかったんですが、これは映画を見たら判るのかな。ロボットより弱くてすぐ死んでしまうだろう人間を、奴隷にしたいかなぁ、とも思いました。…天の邪鬼かしら(苦笑;)。歴史の根本から変えてしまう解決法には素直に驚きました。
 星野スミレもゲスト出演、これは私は『ドラえもん』以上によく分からなかったんですけど、パーマンってどういう終わり方したんだっけ?? でもファンには嬉しかったでしょうね。