7月12日(木)、三谷版「桜の園」大阪公演の舞台を見て来ました。
場所は森の宮ピロティホール。チケット代9500円は私の観劇史上、多分最高額(笑)。いや、クラシックやオペラ、ミュージカル好きな方からしたら「ええっ?」でしょうが、私は小劇場をメインで見てたもので。
直前まで仕事の都合で見に行けるかどうか分からない状態だったので、当日券で入場しました。そしたらL列(前から12番目)のほぼ真ん中、とてもいい席で驚きました。嬉しかった~。
場所は森の宮ピロティホール。チケット代9500円は私の観劇史上、多分最高額(笑)。いや、クラシックやオペラ、ミュージカル好きな方からしたら「ええっ?」でしょうが、私は小劇場をメインで見てたもので。
直前まで仕事の都合で見に行けるかどうか分からない状態だったので、当日券で入場しました。そしたらL列(前から12番目)のほぼ真ん中、とてもいい席で驚きました。嬉しかった~。
キャストは
ラネーフスカヤ:女地主 /浅丘ルリ子
アーニャ:その娘 /大和田美帆
ワーリャ:その養女 /神野三鈴
ガーエフ:その兄 /藤木孝
ロパーヒン:商人 /市川しんぺー
トロフィーモフ:大学生 /藤井隆
ピーシチク:近郊の地主 /阿南健治
シャルロッタ:アーニャの家庭教師 /青木さやか
エピホードフ:事務員 /高木渉
ドゥニャーシャ:小間使い /瀬戸カトリーヌ
フィールス:老僕 /江幡高志
ヤーシャ:ラネーフスカヤの召使い /迫田孝也
ラネーフスカヤ:女地主 /浅丘ルリ子
アーニャ:その娘 /大和田美帆
ワーリャ:その養女 /神野三鈴
ガーエフ:その兄 /藤木孝
ロパーヒン:商人 /市川しんぺー
トロフィーモフ:大学生 /藤井隆
ピーシチク:近郊の地主 /阿南健治
シャルロッタ:アーニャの家庭教師 /青木さやか
エピホードフ:事務員 /高木渉
ドゥニャーシャ:小間使い /瀬戸カトリーヌ
フィールス:老僕 /江幡高志
ヤーシャ:ラネーフスカヤの召使い /迫田孝也
予備知識として「演出を三谷幸喜がする」「主演が浅丘ルリ子」の二点くらいしか持ってない状態で見に行きまして。
ロビーに飾られていた楽屋花「高木渉さんへ」の文字にびっくり。
…高木さん、出てるの!? 大阪公演の間『名探偵コナン』の収録はなかったのかしら、それともその日だけとんぼ返り?? 山寺さんみたく洋画の吹き替えばりばりしてるイメージはあまりないんですが、どこで三谷さんと接点が、と思ってたら三谷さん脚本の人形劇に出てらっしゃったみたいで。いやいや、本当に驚きました。
前説で青木さやかさんがAKB48の替え歌を歌い踊り、ロシア語と三谷さんのナレーションでピロシキやイクラの説明が入る諸注意の後、2時間ちょっとの芝居がノンストップで始まりました。
…「桜の園」って、こんな話だったのかぁ。
ちゃんと喜劇でしたねぇ。
脚本自体は高校時代に読んだきり、芝居は以前劇場中継されていたのを一度見たことがあるだけ。内容ほとんど忘れていて、主演のラネーフスカヤ夫人の印象ばかり残っていた覚えがあったのですが、こんなに登場人物多彩だったんだなぁ。
優しい声音だからこそ真綿で首を絞めるようなワーニャ、新生活に心躍らせながらも最後の最後で今までの命令癖が抜けきらない様子を垣間見せるアーニャ(ああ、この子はいずれ大きな挫折を味わうだろうなぁ、と思ってしまった)。能天気を絵に描いたようなガーエフ、ずる賢いんだか大らかなのかビーシチク、惚れっぽいドゥニーシャは積極的で可愛らしく、ヤーシャは何だかんだ言いながらラネーフスカヤに忠実で、エピホードフはあくまで間が悪い。余裕のないシャルロッタ、頭の良さは認められながらも扱いがひどいトロフィーモフ、結局哀しみを一身に背負ってしまったロバーヒン(声いい人だなぁ)。フィールズは本当に惚けていたのねぇ、そして涅槃図さながらのラスト。
ラネーフスカヤ夫人がお金に無頓着な人、という設定は覚えていたのですが、男運も悪いということはすっかり忘れていました。それでも育ちの良さからか、皆に愛されるラネーフスカヤ。それを当たり前のこととして享受する。ただ私には、そんな愚かな愛すべき存在ではなく、何だかもっと理知的な女性に見えてしまいましたねぇ。
ロビーに飾られていた楽屋花「高木渉さんへ」の文字にびっくり。
…高木さん、出てるの!? 大阪公演の間『名探偵コナン』の収録はなかったのかしら、それともその日だけとんぼ返り?? 山寺さんみたく洋画の吹き替えばりばりしてるイメージはあまりないんですが、どこで三谷さんと接点が、と思ってたら三谷さん脚本の人形劇に出てらっしゃったみたいで。いやいや、本当に驚きました。
前説で青木さやかさんがAKB48の替え歌を歌い踊り、ロシア語と三谷さんのナレーションでピロシキやイクラの説明が入る諸注意の後、2時間ちょっとの芝居がノンストップで始まりました。
…「桜の園」って、こんな話だったのかぁ。
ちゃんと喜劇でしたねぇ。
脚本自体は高校時代に読んだきり、芝居は以前劇場中継されていたのを一度見たことがあるだけ。内容ほとんど忘れていて、主演のラネーフスカヤ夫人の印象ばかり残っていた覚えがあったのですが、こんなに登場人物多彩だったんだなぁ。
優しい声音だからこそ真綿で首を絞めるようなワーニャ、新生活に心躍らせながらも最後の最後で今までの命令癖が抜けきらない様子を垣間見せるアーニャ(ああ、この子はいずれ大きな挫折を味わうだろうなぁ、と思ってしまった)。能天気を絵に描いたようなガーエフ、ずる賢いんだか大らかなのかビーシチク、惚れっぽいドゥニーシャは積極的で可愛らしく、ヤーシャは何だかんだ言いながらラネーフスカヤに忠実で、エピホードフはあくまで間が悪い。余裕のないシャルロッタ、頭の良さは認められながらも扱いがひどいトロフィーモフ、結局哀しみを一身に背負ってしまったロバーヒン(声いい人だなぁ)。フィールズは本当に惚けていたのねぇ、そして涅槃図さながらのラスト。
ラネーフスカヤ夫人がお金に無頓着な人、という設定は覚えていたのですが、男運も悪いということはすっかり忘れていました。それでも育ちの良さからか、皆に愛されるラネーフスカヤ。それを当たり前のこととして享受する。ただ私には、そんな愚かな愛すべき存在ではなく、何だかもっと理知的な女性に見えてしまいましたねぇ。
台詞やなんかはどこまで原作通りなんだろう。変えてしまっていては意味がない試みなので、多分その通りの舞台なんだろうな。今度読み返して確かめてみよう、と思いました。
間の取り方や言い回しで、印象変わるものなんだなぁ。
そうそう、三谷さんのファンって男性が多いイメージがあったんですが、観客に年配の女性が多いのも意外でした(私が言うなよ;)。日本の文化活動は女が支えてるのかしら(笑)。
いや、面白かったです。
間の取り方や言い回しで、印象変わるものなんだなぁ。
そうそう、三谷さんのファンって男性が多いイメージがあったんですが、観客に年配の女性が多いのも意外でした(私が言うなよ;)。日本の文化活動は女が支えてるのかしら(笑)。
いや、面白かったです。