ただ戦うために生まれた。
命は30日。すべてを賭けて母と妹たちを守る。それが私の誇りだ。
命は30日。すべてを賭けて母と妹たちを守る。それが私の誇りだ。
ヒロインは、オオスズメバチの戦士。夏の終わりに生まれた。
「女だけの帝国」が誇る最強のハンター。その名はマリア。
彼女の身体はそのすべてが戦いのために作られた。堅固な鎧をまとい、疾風のように飛ぶ。無尽蔵のスタミナを誇り、鋭い牙であらゆる虫を噛み砕く。恋もせず、母となる喜びにも背を向け、妹たちのためにひたすら狩りを続ける自然界最強のハタラキバチ。
切ないまでに短く激しい命が尽きるとき、マリアはなにを見るのか。
（講談社HPの紹介文に、少し付け足しました。）
彼女の身体はそのすべてが戦いのために作られた。堅固な鎧をまとい、疾風のように飛ぶ。無尽蔵のスタミナを誇り、鋭い牙であらゆる虫を噛み砕く。恋もせず、母となる喜びにも背を向け、妹たちのためにひたすら狩りを続ける自然界最強のハタラキバチ。
切ないまでに短く激しい命が尽きるとき、マリアはなにを見るのか。
（講談社HPの紹介文に、少し付け足しました。）
百田さんの作品を読むのは初めてです。
これは確か、桜庭一樹さんがエッセイで「百合小説にも読める」と書いてらっしゃった作品じゃなかったっけ（笑）。私にはちょっと百合小説には思えませんでしたが、いや、普通に面白かったです。
連想したのは小さい頃読んだ『アリの子ツク』（妹のチコが死んだ場面は今でも覚えている）や『蜜蜂マーヤの冒険』。でも主人公がオオスズメバチだけあって、過酷で激しかったですね。何より驚いたのは、スズメバチ帝国の寿命が一年だけということ。え、そしたらどんなに大きな巣ができても、一年後にはカラになってるの？？ アリもそうなのかしら？？ 女王バチ殺しや追放は、知識としては知ってましたが、遺伝子で説明できるのはびっくり。ただ、ワーカースズメバチが「ゲノム」って単語を使って会話する様はちょっと違和感がありましたけど。
ニホンミツバチの「蜂球」の習性は知っていましたが、セイヨウミツバチの「盗蜂」なんていうのは知りませんでした。ニホンミツバチの腹の中にある蜜まで吸い取って行く、って何事？？ 何か読んでて妙に腹が立ちました（苦笑；）。結果的に、それほとんど人間が集めてるものだよなぁ。でもカッコウに托卵されたモズたちが、巣を放棄したり卵を産みに来たカッコウを追い払う習性を身につけ始めたように、ニホンミツバチもいずれ学習して、セイヨウミツバチを追い払う術を身につけるようになったらいいなぁ、と思いつつ。その頃にはセイヨウミツバチも、オオスズメバチを撃退する方法を見つけているのかも。
これは確か、桜庭一樹さんがエッセイで「百合小説にも読める」と書いてらっしゃった作品じゃなかったっけ（笑）。私にはちょっと百合小説には思えませんでしたが、いや、普通に面白かったです。
連想したのは小さい頃読んだ『アリの子ツク』（妹のチコが死んだ場面は今でも覚えている）や『蜜蜂マーヤの冒険』。でも主人公がオオスズメバチだけあって、過酷で激しかったですね。何より驚いたのは、スズメバチ帝国の寿命が一年だけということ。え、そしたらどんなに大きな巣ができても、一年後にはカラになってるの？？ アリもそうなのかしら？？ 女王バチ殺しや追放は、知識としては知ってましたが、遺伝子で説明できるのはびっくり。ただ、ワーカースズメバチが「ゲノム」って単語を使って会話する様はちょっと違和感がありましたけど。
ニホンミツバチの「蜂球」の習性は知っていましたが、セイヨウミツバチの「盗蜂」なんていうのは知りませんでした。ニホンミツバチの腹の中にある蜜まで吸い取って行く、って何事？？ 何か読んでて妙に腹が立ちました（苦笑；）。結果的に、それほとんど人間が集めてるものだよなぁ。でもカッコウに托卵されたモズたちが、巣を放棄したり卵を産みに来たカッコウを追い払う習性を身につけ始めたように、ニホンミツバチもいずれ学習して、セイヨウミツバチを追い払う術を身につけるようになったらいいなぁ、と思いつつ。その頃にはセイヨウミツバチも、オオスズメバチを撃退する方法を見つけているのかも。
