読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

エースをねらえ! 12~14巻  山本鈴美香著 中公文庫コミック版

 ひろみはトーナメントのシングル戦でウィンブルドン優勝経験者キング夫人と対戦して敗れ、実力が出せなかったことを反省する。そんな時、ひろみが完全に立ち直るまで桂コーチが断酒していることを知ってしまう。(12巻)
 ひろみは宝力冴子と共に、国際トーナメントの出場選手に選ばれる。しかし、今までとは違い各国の選手たちから“敵”として研究されるようになって来る。各国選手のデータを届けに来たエディもまた、今度は自国オーストラリア・チームのために、ひろみと練習試合をして、その力を探ろうとする。(13巻)
 英国のホープ、ベル・ブラウンに苦戦の末、勝利したひろみ。そして決勝へと勝ち進み、強敵ジョージィと対戦することになる…。ひろみは、藤堂、お蝶夫人、桂コーチらの見守る中、いままでのすべての思いをこの試合に賭けて戦う。(14巻)
                                    (裏表紙の紹介文より)

 何だかやたら回想シーンが多いなぁと思った12~14巻。宗方、桂コーチの繋がりの強さが強調されてましたねぇ。ひろみを成長させるために先輩たちは皆さん喜んで捨石になる訳です。そのひろみも神谷裕介という後輩を指導するよう桂コーチに言われます。この話って、女連中は過去にトラウマがある人は緑川蘭子くらいで、男の人の方が色々もやもや抱えている人が多いのね~。そのせいか、お蝶夫人のきっぱりした態度はやっぱり流石。尾崎先輩に「あなたの強さが悲しいのです!」とか言わせるもんなぁ、かっこいい!(笑)
 何だかんだ言いながら、後輩の神谷裕介があまり生かされてなかった気がするのは気のせいかしら。…というより、第二部全体がまだるっこしいと言うか。お説教臭いのは苦手なもので(苦笑;)。でも、具体的にひろみの強さが解説されてるのは二部なんですよね。「打点を変える」だの「転倒して当たり前のところを、筋肉の強さで踏ん張って体勢を崩さない」だの。
 さぁ今からウィンブルドンを目指そうか、という直前で物語は終わります。こういう所で終わってたのは意外でした。宗方コーチは偉大だったね、ということで。