読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

GOSICK Ⅲ ―ゴシック・青い薔薇の下で― 桜庭一樹著 角川文庫 2010年

 初出は2004年、富士見ミステリー文庫
 GOSICKシリーズ三冊目。

 〈青い薔薇〉を買ってきて頂戴。――それは第一次大戦後、失われたソヴレムの国宝ブルーダイヤ。ただし、姉が欲しがっているのはそれを摸したペーパーウェイト。首都ゾヴレムに来た一弥は、巨大高級デパート〈ジャンタン〉を目指す。そこは数多くの都市伝説の舞台でもあった。試着室から消える貴婦人、迷子を案内して行方不明になる人、コートの下に死体をぶら下げている浮浪者etc.
 実際一弥が出会ったのは、娘を失くしてデパートの前を彷徨う母親、異常に記憶力のいい浮浪児ルイジ、案内された不思議な<青い薔薇>売り場と、そこから繋がるマネキン倉庫に閉じ込められていたロシア人の少女だった。ロシア人の少女は今まで何人も、少女と同じように捕らわれて悪魔の儀式の生贄になったと証言する。だが警察は彼女の言葉も一弥の目撃も信用しない。
 一弥は風邪で寝込んでいるヴィクトリカに電話をする。ヴィクトリカはくしゃみを繰り返しながら、真実を指摘する。…

 うん、やっぱり意外な真相とかを楽しむ話じゃないね。数ある伏線が拾われていく快感を味わう作品だわ。蛍石にしろ悪魔の儀式にしろ。
 ブロワ警部の奇抜な髪形の謎(?)は明かされました。ジャクリーンさんはまた出て来るのかな、ルイジはどうだろう、アナスタシアは今回限りっぽいけど。ブライアン・ロスコーも早速登場しましたしね、ちらっとだけど。ただ、ダイヤも割れるんじゃないかなぁとはちょっと思ってしまいました(苦笑;)。