読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)8 宇宙(そら)と惑星(ほし)と  福井晴敏著 角川書店 2009年

 『ガンダムUC』8巻目。
 ネタばれになってるかな、すみません;

 所属を超え、怨讐を乗り越え、ついに強襲揚陸艦ネェル・アーガマ≫へと集った運命の人々。
 それは≪ユニコーン≫が示した希望が導いた奇跡(ひかり)であった。
 事態の決着へ向けて、バナージたちは最後のの探索を開始する。しかしその最中、
 共有したと信じた希望は、もっとも残酷な形で裏切られることとなる。突き付けられる現実。
 そして囁かれる可能性を否定する言葉。
 可能性(ニュータイプ)では人の心を変革することはできないのか――!?
 ガンダムサーガ最新作。人の宿業と対峙する第8巻!            (裏表紙の紹介文より)

 ≪ガランシェール≫を囮として、≪ネェル・アーガマ≫は次のポイント、〈L1(ラグランジュ1)ジャンクション〉に向かいます。オードリーと共に≪ユニコーン≫に乗って最終ポイントを確認したのも束の間、ジンネマンはジオン共和国軍とフル・フロンタルを≪ネェル・アーガマ≫に導き入れてしまいました。
 フル・フロンタルの真意を漸く知る乗組員たち。地球に経済制裁を加えると言う実質的ではあるが志の見られない案を、ミネバは否定します。タクヤやミコットと共に形勢逆転を企て、ジオン共和国軍の未熟さもあって撃退に成功。ただ、フル・フロンタルは『ラプラスの箱』最終地点〈インダストリアル7〉へと向かいます。≪ネェル・アーガマ≫もその後を追い、アルベルトや≪バンシィ≫に乗ることになったリディも、≪ネェル・アーガマ≫の進路から、箱の在り処に気が付きました。

 いよいよ福井さんのガンダムになって来た!って感じです。
 ジオン共和国、その軍人の姿に重なる所が見えて来ましたね。その悔しさ、存在の虚しさを踏まえた上で、さらに上を目指すミネバ。ただ志の低い私から見ると、経済制裁もカードとしては有効だとは思ったんですけど。
 ミネバとバナージはなかなかいい雰囲気、でもあれまだ未遂ですよね??(笑)。絶好のチャンスを逃しちゃったね、頑張れバナージ!(笑)。
 カイ・シデンもフリーのジャーナリストとして登場、まぁすっかり立派になって…(笑)。
 振られたアルベルトとリディは徒党を組んでいます。妙に意気投合しているのが気になる所です。
 舞台は始まりの場所、〈インダストリアル7〉に戻ります。