シリーズ4巻目。
…このシリーズ、帯文かっこいいなぁ。
国民衛兵隊司令官兼パリ方面軍司令官ラ・ファイエット侯爵は、俸給不足から下士官が反乱を起こしたナンシー事件を「力づくでねじ伏せた」として、議会から糾弾される。すっかり評判を落とした彼を庇ったのは、意外なことにミラボー伯爵だった。ミラボーは元々の原因は経済政策の失敗だったとして、財務長官ネッケルの罷免を要求。返す刀で聖職者民事基本法を制定、聖職者に宣誓を強制しようとする。だが、法案化するための国王の批准がなかなか得られない。のらりくらり逃げようとするルイ16世から漸く署名を取りつけたと思いきや、宣誓する者としない者に、僧侶たちは別れてしまう。教会の分裂(シスマ)が始まった。
また、先王ルイ15世の王女二人、ルイ16世の叔母たちが、ローマで祝日の聖餐式を受けようと、不用意な軽挙に踏み出していた。
立憲派の聖職者を認めないこの態度は、議会の決定をないがしろにするものと見られても仕方なかった。怒った議員は王族の亡命を認めないとする法律を提案。それに反対したのは、またしてもミラボーだった。
例え王族・貴族であっても、基本的人権は侵されるべきではない。ミラボーの主張に心打たれるロベスピエール。だが議会の流れはミラボーを拒絶し、ミラボーはそのまま病に倒れる。
死の床に、現実主義者タレイランと理想家ロベスピエールを呼ぶミラボー。ミラボーは、一向に改善しない事態を見て、今の議会を見限り、いずれ王の元で新たな議会を設立すると言うクー・デタを起こすつもりだったとの内心の計画を吐露する。タレイランには自分の遺稿を残し、ロベスピエールには清濁併せのむ寛容を身につけるよう注進する。理想を貫くだけでは、独裁者になってしまうだろうから、と。…
また、先王ルイ15世の王女二人、ルイ16世の叔母たちが、ローマで祝日の聖餐式を受けようと、不用意な軽挙に踏み出していた。
立憲派の聖職者を認めないこの態度は、議会の決定をないがしろにするものと見られても仕方なかった。怒った議員は王族の亡命を認めないとする法律を提案。それに反対したのは、またしてもミラボーだった。
例え王族・貴族であっても、基本的人権は侵されるべきではない。ミラボーの主張に心打たれるロベスピエール。だが議会の流れはミラボーを拒絶し、ミラボーはそのまま病に倒れる。
死の床に、現実主義者タレイランと理想家ロベスピエールを呼ぶミラボー。ミラボーは、一向に改善しない事態を見て、今の議会を見限り、いずれ王の元で新たな議会を設立すると言うクー・デタを起こすつもりだったとの内心の計画を吐露する。タレイランには自分の遺稿を残し、ロベスピエールには清濁併せのむ寛容を身につけるよう注進する。理想を貫くだけでは、独裁者になってしまうだろうから、と。…
ミラボー退場。最後まで考えていた王を中心に据えたクー・デタが成功していたらどうなっていたのか、フランス革命はもっと穏やかに進んでいたのではないか。つくづく惜しい人を亡くしたものです。晩年のミラボーは、顎部分に瘤はできるわ出血はするわ膿は出るわ、阿片を使って和らげねばならない程の全身苦痛がある病気って一体何なんだ??と思ってたら、どうやら梅毒のようで。…時代だなぁ;
デムーランはリュシルと無事結婚。守りに入ってます。ロベスピエールはミラボーからじきじきにアドバイスを受けながら、でも自分の信念を曲げることなく突き進みます。それがいずれ独裁者の道になる、と予言されているのに。
ミラボーと言う後ろ盾を失って、王家はもう破滅するしかない。亡命を企てるフェルセンも出てきました。次巻に続きます。
デムーランはリュシルと無事結婚。守りに入ってます。ロベスピエールはミラボーからじきじきにアドバイスを受けながら、でも自分の信念を曲げることなく突き進みます。それがいずれ独裁者の道になる、と予言されているのに。
ミラボーと言う後ろ盾を失って、王家はもう破滅するしかない。亡命を企てるフェルセンも出てきました。次巻に続きます。