読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

彩雲国物語~青嵐にゆれる月草  雪乃紗衣著/由羅カイリイラスト  角川ビーンズ文庫  2007年

 お久しぶり、『彩雲国』シリーズ13冊目。本編としては11作目。
 ネタばれあります、すみません;
 
 紅秀麗が新たに御史台で働きはじめた頃。藍家から後宮に、十三姫が送られてきた。勿論劉輝のお妃候補。共もつけず一人で馬に乗って王都・貴陽に乗り込んで来るあたり、なかなか一筋縄ではいかないお姫様で、顔立ちやプロポーションは秀麗より遥かに勝っているものの、背格好や雰囲気はどことなく似ている。旅の途中でも何回か命を狙われたとのこと、秀麗と清雅に身辺警護の任が降りる。
 あまりにも穴だらけの警備体制に、疑問を抱く秀麗。毒が盛られたり兇手に狙われたりしたものの、それもわざと誘き寄せている観さえある。巷では、牢屋で死んだ死刑囚が生きて街中をうろついていたと言う噂も流れ始めた。その噂を秀麗の耳に入れてくれた隼と名乗る濃い肌で隻眼の男は、どうやら楸瑛や十三姫とも所縁のある男らしい。…
 
 う~ん、相変わらず登場人物よく喋るなぁ。突っ込みは読者にさせた方が面白いと思うんだけど、この作者は丁寧に全部拾っちゃうのね~。
 劉輝の孤独が浮き彫りになった一作。そうか、彩雲国人材いないなぁと思ってたんですが、傍目から見ると王がその他の人物を拒否してたようになるのか。
 うっかり王に忠誠を誓ってしまった藍楸瑛は、実家との板挟みにあって藍家に帰ってしまいました。劉輝は後を追います。秀麗には初めての女の子の友達ができそうです。でも体調は悪く、怪我したら血は止まりません。妙な生き物クロとシロのおかげで何とかなってるようですが。朱翠は暗示が復活し、兇手となってしまいました。でも絳攸は帰って来ました。陸清雅の髪結いが得意と言う意外な特技も披露されましたね。女嫌いの原因はどこに!? 次巻へ続く(笑)。