読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

涼宮ハルヒの退屈 谷川流著 角川スニーカー文庫 2004年

 涼宮ハルヒシリーズ第三弾。短編4本収録。
 ネタばれあります、すみません;

 『涼宮ハルヒの退屈』:
 6月、市内アマチュア野球大会に参加する、と言い出したハルヒ。SOS団以外に4人のメンバーをかき集め、野球部から廃棄寸前の道具をかっぱらって、二日後の試合に向かって練習開始。目指すは優勝、と本気で言い放つ。
 試合当日、そんな奇跡は起こる筈もなく、3回が終わって9対0。負けている腹いせに閉鎖空間が発動、神人が暴れているらしい。4回、長門有希はバットに細工、メンバーはホームランを打ちまくり、ハルヒに代わってピッチャーになったキョンは魔球を投げまくる。…
近所の大学の野球サークルの名前が「上ヶ原パイレーツ」…てことはあの大学ですね、ふぅん(笑)。

 『笹の葉ラプソディ』:
 7月、七夕イベントの為に部室に笹を持ち込んで来たハルヒ。25年後、16年後に向けて願い事を書いた短冊を吊るす。
 その後、朝比奈みくるに三年前に連れて行かれるキョン。大人の朝比奈さんに導かれて中学生のハルヒに会い、織姫と彦星宛の、校庭に訳のわからないメッセージを書かされる。
 元の時間帯に帰る術を失くしたみくると共に、キョンは有希を訪ね、戻る方法を尋ねる。…
 …まさか、16年後や25年後の伏線なのか? そこまで続くのか!?

 『ミステリックサイン』:
 期末試験後。妙なエンブレムをSOS団のホームページに貼り付けていると、人探しの依頼が舞い込んできた。依頼人喜緑江美里。行方不明の彼氏は、SOS団とも因縁深いコンピューター部の部長。一人暮らしの彼のワンルームマンションは無人の状態。だが、有希や古泉はそこに異常な気配を感じ取る。果たしてハルヒが帰った後、有希はその空間を開いてみせる。そこには巨大カマドウマが鎮座ましていた。有希は、全てはハルヒがいい加減に作ったエンブレムが引き起こしたと言う。…
 …ひとんちの冷蔵庫のもの、勝手に食うなよ;

 『孤島症候群』:
 夏休み、古泉の遠縁の持ち物だと言う孤島の別荘に、合宿に行くことになったSOS団。ハルヒは事件だ、探偵だと大はしゃぎ。嵐に襲われた三日目の朝、別荘の主人・多丸圭一氏が発見される。胸にはナイフが突き刺さっていた。犯人は姿の見えない弟・多丸裕なのか。古泉が披露する推理に、キョンは疑問を差し挟む。…
 …ちゃんと現実の高校生である、って域ははみ出さないんだな。きっちり世界観の線引きをした感じ。それにしても、古泉の所属する組織ってどれだけ大きいんだ??
 
 そうか、ハルヒのやりっ放しで後始末しない、って所がハラ立つんだな。
 今更ですが、高橋克彦総門谷』の顕くんを思い出しました。あの主人公も「本人の自覚なく、信じていることが実現する」タイプの超能力者でしたね。