読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

カーの復讐 二階堂黎人著 講談社ミステリーランド 2005年

 二階堂黎人の描くアルセーヌ・ルパンの冒険譚。
 ネタばれあります、すみません;

 ルパンの次の獲物は古代エジプトメダリオン「ホルスの眼」。パリ大学の考古学者、ジョルジュ・ボーマン博士がエジプトで発掘し、持ち帰って来たもの。博物館での展示に先立って行われたパーティに、ルパンは早速乗り込んだ。新聞社の編集長と偽って盗みの下見をしていると、エジプト人の老人がボーマン博士の次女・クララを襲い、彼女を楯に、展示品をエジプトへ返すよう脅す。ルパンは老人からクララを救い、その活躍を感謝されてボーマン博士の城館《エイグル城》に招待される。城では数日前から、不思議な出来事が起こっていた。
 長女アンリエットやクララの部屋に置かれたアラビア文字の脅迫状、不気味なミイラ男の目撃譚。巨大な蛇がのたくっているような音もする。ルパンが先に潜り込ませておいた老婦人・ベロニックも、手に古ぼけた暗号文を握りしめたまま何者かに殺されてしまった。
 本当に古代エジプトの呪いなのか。聞けば、クララの婚約者ピエール・ドルモンも発掘の途中で崩落に巻き込まれ、死んでしまったと言う。深夜、古城に響くクララの悲鳴。アンリエットとその夫・ゼローム男爵は密室の中で殺されてしまった。暗号文を手掛りに、古城の謎を解くルパン。ミイラ男の正体は、真犯人は誰か。マルコ・ブルサン部長刑事を助手に、ルパンの活躍が始まる。…

 二階堂さんの作品を読むのは初めてです。
 面白かったです。本当正統派、正しく自分が小さい頃に読んで楽しかったものを書いている感じ。秘密の通路、からくり、暗号。私はルパンよりホームズ派なんですが、それでもぐんぐん読めました。
 挿絵がまた素晴らしい。いかにもレトロなこの挿絵、喜国雅彦さん、わかってらっしゃる!(笑)
 ただ、ここまでお見事だと、本家本元であるルパンシリーズや江戸川乱歩怪人二十面相シリーズとかを読んでもいいじゃん、という気もしないでもない。…二階堂さん、ただ書きたかっただけかしら??(笑) 気持ちは解ります(笑)。