ななつのこものがたり 加納朋子著／菊池健画 東京創元社 2005年

　はやてくんは寝る前に、おかあさんからお話をしてもらいます。
　一晩中見張っていたのにすいか泥棒にすいかを盗まれてしまった話。
　お寺にあったこんじきねずみがいなくなってしまったこと。
　青い絵の具がなくなってしまった理由。
　見たことも無い水色のアゲハチョウを探すお話。
　竹やぶの中で、おばあさんが送ったおじいさんへのお返事はどこに行ったのか。
　和尚さんの家に生まれた猫が、貰われて行った先からいなくなったのは何故か。
　お父さんが小さい頃、友達に貸したままのおもちゃの銃は、実は身近にあったこと。
　全ての謎を解くのは、あやめ色のカーディガンを着た「あやめさん」でした。…

　加納朋子さんの作品『ななつのこ』の中に出てきた絵本を実際本にしたもの…でもないかな（笑）。
　『ななつのこ』を読んだのはかなり前なので、もうすっかり内容うろ覚え。「…そう言えばこんな話、だったような…」(苦笑；）。
　これ、お母さん駒子さんですよね。二人の間に生まれた子供に話して聞かせてるんですよね。
　加納作品にはお馴染みの絵が、何とも優しい一冊でした。