読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

白蛇島 三浦しをん著 角川書店 2001年

 古い因習に捕われた拝島。長男ばかりが大切にされ、跡を継ぐことが当然とされるこの島に生まれた前田悟史は、島外の高校に進学する。夏休み、13年に一度の大祭のため一応島に帰って来たものの、いずれ島を出ることを決意していた。そんな彼を迎えたのは幼馴染みの中川光市。悟史と光市はこの島特有の「持念石」を分け合った「持念兄弟」でもあった。幼い頃両親を亡くし祖父に育てられた光市は、明るく屈託の無い性格。異界のものが見える悟史を現実に引き止める役割も果たしていた。
 遠い昔、異界の化け物を倒した白蛇を祭るこの地に、忌まわしい「あれ」が出没していると言う噂が流れる。盛り上がる祭りの中、出来の良い弟・荒太を持つ神主の息子が焦って暴走、かえって魔を引き寄せてしまう。荒太とその客人・犬丸、悟史と光市の四人は島を元に戻そうと島の中を奔走する。…

 …う~ん、三浦さんの小説は、私あまりあわないかもしれないなぁ。この話も、面白くなかったわけではないのですが、どうも「どこかで見たような話」って印象。「持念兄弟」の説明の前にいきなり主役二人を「兄弟」って紹介するからそれも混乱したしなぁ。やっぱり読むのはエッセイに限った方がいいかしら;