読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

犬夜叉 38・39・40巻 高橋留美子著 少年サンデーコミックス

 神楽は犬夜叉たちに、魍魎丸の中に赤子=奈落の心臓があることを告げる。白童子の裏切りを知って奈落は最猛勝を引き上げ、弥勒の風穴に白童子を吸わせる。
 奈落は神楽の前に現れ、心臓を戻し、そして神楽を貫く。神楽は殺生丸に看取られて、微笑みながら逝く。
 琥珀の記憶が戻ったことを知る犬夜叉一行。琥珀に、自分たちと行動を共にしようと誘う。一旦は頷いた琥珀だったが、四魂の玉を作り出した巫女・翠子の死魂を得た桔梗に、付いていく決心をする。桔梗は琥珀のかけらをきっかけに、奈落の四魂の玉全体を浄化するつもりだった。

 魍魎丸の一部が大蛇の一族を襲った。鋼牙はますます強くなる敵を前に、妖狼族の墓場に向かう。妖狼族代々の魂をまとった妖爪・五雷指を、墓守・三つ首の狼と戦い、勝ち得る。
 化け狸が持っていた妖力を吸い取る刀“奪鬼”。鉄砕牙にもその力を得させようと、人間の刀鍛冶・刀秋を訪ねる。竜人の鱗から奪鬼を打ち出した刀秋は、刀に支配され、犬夜叉と討ちあう。犬夜叉は何とか奪鬼を討ち破り、鉄砕牙は妖力を吸い取る力を得る。
 尼寺で化け猫と戦ったり、魍魎丸の肉片を喰った毒蛟を退治した犬夜叉。どちらも鉄砕牙の新しい能力・妖力を吸う力を使ったが、その後、刀は熱い熱を帯びる。その様子を観察する男・夢幻の白夜は、奈落の臭いをさせていた。…

 神楽が死んでしまいました。このままラストへ行くのかな、と当時思ったんですが、まだまだ続いてますねぇ。
 この間、高橋留美子さんの作品をつらつら考えました。
 『うる星やつら』は兄が読んだ話だったよな、『らんま1/2』は兄と私の話だったな、『犬夜叉』は私だけの話だな。…ただ単に、兄が漫画をあまり読まなくなっただけなんですが。
 犬夜叉が読者に媚びた話だ、と言う意見を聞いて驚いたことがあります。私、この連載が始まった時、「高橋さん、いよいよ自分のやりたい作品を描くんだな」と思ったものですから。元々戦国時代を舞台にした短編は沢山描いてらっしゃったし、一話完結じゃない長編を描いてみたかったんじゃないかと勝手に思ってた訳です。どちらにしろ、面白いからすごいなぁ。