読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

陽気なギャングの日常と襲撃 伊坂幸太郎著 祥伝社ノン・ノベル 2006年

 「陽気なギャング」続編。
 多少ネタばれあります、すみません;
 
 神奈川県の市役所四階、地域生活課。門馬と名乗る老人が大久保に苦情を申し立てている。怪しい男が近所をうろついているらしい。上司の成瀬と一緒に門馬をなだめたその日の午後、とあるマンションの屋上で、刃物を持った男が門馬を脅している騒ぎに出くわす。そんな切羽詰った状況なのに、門馬は何かを伝えたい様子。門馬が屋上から見た光景は何なのか、成瀬は向かいのマンションに向かう。
 響野の友人・藤井は酔っ払うと何も覚えていない。昨夜も女の子をナンパしてお持ち帰りしたらしいのだが、残っていたのは置き手紙のみ。朝の4時、一緒に飲んでいた同僚・桃井の「事故った」と言う電話で藤井は目を覚ました。彼女はこんな時間、どうやって帰ったのだろう。
 雪子の同僚・鮎子の元に芝居のチケットが届いた。人気俳優・奥谷奥也のプラチナチケット。差出人もわからず不審がる鮎子に、雪子はまず行ってみたら、と勧める。
 久遠は公園で、青年から暴行を受けていた中年男を助けた。男の名前は和田倉。ギャンブルにハマって、借金で首が回らない状態。不法カジノの経営者・鬼怒川に仕事を頼まれてもイヤと言えない。青年の彼女のマンションへ車を回せと言われ従ったが、その途中、向かいのマンションで騒ぎが起こっているのを知る。
 四人がいつものごとく銀行を襲ったら、成瀬の見覚えのある女がいた。大久保の恋人・筒井良子で、チェーン店・筒井ドラッグの社長令嬢。彼女は今誘拐されているらしい。行方を捜して助け出そうとしたが、彼女は犯人にすっかり同情し、自分の父親から身代金を取る気満々。父親は父親で、鬼怒川に娘の奪還を依頼、娘は鬼怒川に取り戻されたものの、報酬額でもめて良子は監禁されてしまう。
 鬼怒川のカジノに乗り込んだ成瀬たち。火事騒ぎを起こした隙に良子を連れ出す筈だったのに、その計画はすっかりばれていた。
 無事に良子は救い出せるのか、救い出せたとしても報復されない保証はない。成瀬が立てたお膳立てとは。…

 相変わらず洒脱、軽妙。ハリウッドのコメディ映画のように、気楽に楽しめる一作。
 個人的には、最初の頃の短編の方が好きかな~。細かい「?」を積み重ねて解いていくのが爽快。最終的にはそれが大きな伏線になったわけですが。
 そう言えば、久遠くんの家族構成ってどうなってるんだろう?