主に児童書の分野で活躍している荻原規子さんが、自分の読んできた本を振り返って、児童文学――殊にファンタジーについての思いを縷々述べたエッセイ集。
荻原さんの、創作に対する真摯な一面が垣間見える一冊。
『赤毛のアン』『バンビ』『ロビンソン・クルーソー漂流記』『ナルニア国物語』『だれも知らない小さな国』『十二国記』『ジャングル・ブック』『ウォーターシップ・ダウンのウサギたち』、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作品に、そして荻原作品には抜かせない『古事記』などなど。
ネタばれ容赦なし。もう気持ちいいくらい(笑)。取り上げてるほとんどが古典的名作だから、読んでないこっちが悪いってっちゃ悪いんだけど(笑)。
イギリスファンタジー『指輪物語』や『ナルニア国物語』の「細部の感覚を愛ですぎて、あやうく内容がなくなりそうな傾向」ってのは何かすごく納得しました。私どちらも、そこそこ大人になってから読んだせいでしょうね、延々続く風景描写に「話進めてや;」と思ったりしたので(苦笑;)。でも子供なら、そこはそれだけで楽しめた筈。タンスの向こうに見知らぬもう一つの国があるかも、と思っただけで幸せでしょう。荻原さん自身の『ナルニア国物語』に対する考えの変遷は、もう圧巻。同じお話を繰り返し読まなくなっている自分の読書生活を少し反省しました;
「読書は、実体験に比肩するものごとではない。…得た経験(否定的な体験を含めて)を自分の中に位置づけるとき、統合に必要な知識になるのだ」。…確かに、そうかもしれない。
ロイド・アリグザンダー『プリデイン物語』もケルト神話下敷きにしてたんですね。アニメ『時の支配者』と妙に似てるシーンがあるな、と思ったのですが、もっと大きな元ネタがあるのならそれは納得。
散々ネタばれされてても、読みたくなったお話はたくさんありました。アラン・ガーナー、ルイス・ゴッデン、パトリシア・A・マキリップ、K・M・ペイトン、コードウェイナー・スミス。とりあえず、メモだけはしておこう。
今回の表紙は佐竹美保さんじゃないんですね~。一瞬天野善孝氏かと思ったけど、どうやら違うようで; でも確かに、今回の内容に佐竹さんの絵は重いかもしれませんね(笑)。
荻原さんの、創作に対する真摯な一面が垣間見える一冊。
『赤毛のアン』『バンビ』『ロビンソン・クルーソー漂流記』『ナルニア国物語』『だれも知らない小さな国』『十二国記』『ジャングル・ブック』『ウォーターシップ・ダウンのウサギたち』、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作品に、そして荻原作品には抜かせない『古事記』などなど。
ネタばれ容赦なし。もう気持ちいいくらい(笑)。取り上げてるほとんどが古典的名作だから、読んでないこっちが悪いってっちゃ悪いんだけど(笑)。
イギリスファンタジー『指輪物語』や『ナルニア国物語』の「細部の感覚を愛ですぎて、あやうく内容がなくなりそうな傾向」ってのは何かすごく納得しました。私どちらも、そこそこ大人になってから読んだせいでしょうね、延々続く風景描写に「話進めてや;」と思ったりしたので(苦笑;)。でも子供なら、そこはそれだけで楽しめた筈。タンスの向こうに見知らぬもう一つの国があるかも、と思っただけで幸せでしょう。荻原さん自身の『ナルニア国物語』に対する考えの変遷は、もう圧巻。同じお話を繰り返し読まなくなっている自分の読書生活を少し反省しました;
「読書は、実体験に比肩するものごとではない。…得た経験(否定的な体験を含めて)を自分の中に位置づけるとき、統合に必要な知識になるのだ」。…確かに、そうかもしれない。
ロイド・アリグザンダー『プリデイン物語』もケルト神話下敷きにしてたんですね。アニメ『時の支配者』と妙に似てるシーンがあるな、と思ったのですが、もっと大きな元ネタがあるのならそれは納得。
散々ネタばれされてても、読みたくなったお話はたくさんありました。アラン・ガーナー、ルイス・ゴッデン、パトリシア・A・マキリップ、K・M・ペイトン、コードウェイナー・スミス。とりあえず、メモだけはしておこう。
今回の表紙は佐竹美保さんじゃないんですね~。一瞬天野善孝氏かと思ったけど、どうやら違うようで; でも確かに、今回の内容に佐竹さんの絵は重いかもしれませんね(笑)。