読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

泣き虫弱虫諸葛孔明 第弐部 酒見賢一著 文藝春秋 2007年

 待ってました、第弐部! 相変わらず劉備軍お下品です、孔明意味不明です、酒見さん筆ノってます!(笑)。前作同様『美味しんぼ』出てくるし、エヴァンゲリオンだのハーロックだの、引用(?)満載! 節操ないかと思うほど!(笑)。
 孔明劉備軍への引き抜きを、「無許可の屋台ラーメン屋に、いきなり東大出てニートやってた口だけ達者な若僧が就職した」と譬え、当然面白くない関羽張飛。ただ、劉備孔明の挙げる策をことごとく却下、おかげで孔明の軍師としての地位もあがらないあがらない。でも趙雲孔明の放火っぷりに惚れ込んで懐いてるし(おいおい)。
 美談としてしか扱われなかった数々のエピソードの矛盾点を指摘し(粗探しとも言う)、突っ込みを入れ(揚げ足取って)、新説(珍説?)を繰り広げます。どうしてこんな人たちがヒーローとして何百年も崇め奉られているのか、私よくわかりません(笑)。いや、吉川英治三国志読んだ十年以上前から、これはよくわからなかったんですけどね(苦笑;)。
 難民を引き連れ日速5キロ(しかも酒浸り!)で逃げる劉備、時速6キロで追う曹操。結果的に民衆を盾にして生き延びてるのに、どうして劉備軍は正義の味方なんでしょう??(笑)。この価値観、わからんなぁ;
 個人的にまずったな、と思ったのは、主要人物数人以外丸っきり忘れてしまってたこと。記憶力の衰えが、私、中国物ではよりいっそうひどいんですよ; しまった、全巻出た段階で一気読みした方がよかったかもなぁ; でも、それやるといつ読了できるやら;;
 今回のお話は劉備が妻子を見捨てて逃げ出し、趙雲子竜が阿斗を助けて大虐殺を繰り広げた長坂坡の戦いまで。続きはまた三年後かしら; ちなみに、魯粛広島弁でした。…呉の訛りって一体…(笑)。