「ぼく」佐藤翔太は五年一組一斑、通称51分署捜査一課の仲間のKAZ、おっちゃんと共に「デオドロス城」探検に向かった。「デオドロス城」とは東京郊外の森の中にある、滑戸さんちの別荘のこと。古びた洋館が、ゲームに出てくるお城そっくりなのでそう呼ばれている。満月の夜に幽霊が集まってくるとか、庭に666人の死体が埋まっているとか、不気味な噂が絶えないので冒険にはうってつけ。そしてぼく達はその家の庭の、四角い小屋の中に入って行った女の人がそのまま消えたのを見てしまった。今度は一斑の女子・タキゾノキヨミや桂木さんと一緒に、また別荘の小屋を探索。そこには乳母車に乗せられた男の死体が…! だが、もう一度覗いてみると、またしても死体が消えてしまっていた。証拠に撮ったデジカメの写真すら消えている。しかも翌日、その特徴そっくりの男の死体が大阪で見つかったらしい。51分署捜査一課の面々はタキゾノキヨミのいとこ、桐島刑事に相談を持ちかける。女の人は、死体は、どうして小屋から消えてしまったのか、死体は何故遠く離れた大阪で見つかったのか。…