読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

宝はマのつく土の中! 喬林知著 角川ビーンズ文庫 2005年

 この本は友人Mさんにお借りしました。Mさん、どうもありがとう♪
 聖砂国首都から逃げ出し、コンラッドと一時和解したユーリは、レジスタンスのリーダー・ベネラことヘイゼル・クレイブスと会う。そこで彼らは箱「凍土の劫火」の在処と外海から帰ってきた神族たちが苛酷な収容所に入れられている事実を知る。ジェイソンとフレディ、二人の神族の少女を聖砂国に送り返してしまった自分を責めるユーリ。丁度その頃、公開処刑の発表がある。処刑者リストの中にはジェイソン、フレディの名前があった。ユーリ一行は処刑者の救出を決行、成り行きでその場にいた小シマロン国王サラレギーを連れてきてしまう。…
 自分が認めている力以上の重責を課せられ、押しつぶされそうになりながらも健気に踏ん張るキャラクター、ってのは私のツボです(ex.「十二国記」泰麒、「銀河英雄伝説」ヤンが死んでからのユリアン)。もう無条件に応援してしまう。ユーリは自分から騒動に入って行っちゃう分ちょっと好みからははずれるんですが、激しい自己嫌悪に陥ってたりするとやっぱり「頑張れ、きっとできるから頑張れ」って声援してしまいます。前巻ラストでコンラッドがユーリと和解した時、自分でもびっくりしたくらいほっとしました。「よかったねぇ、よかったねえ」って、気分は既にお母さん(笑)。
 今回、ゾンビに襲われ迷い込んだ地下通路で、ヨザックが死んでしまいました。いや、個人的には死んでないと思うけど。何しろ私、黄金期少年ジャンプの洗礼をさんざん受けてますから(笑)。しかし、どうやって助けるつもりだろう。ヨザックが本当に死んでて、ゾンビになって襲ってきたらいやだなぁ。踏ん張れ少年、きっと胡散臭い笑顔の次男坊が次巻助けてくれるから。