読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

聲の形 1~3巻 大今良時著 講談社少年マガジンコミックス 

 石田将也は退屈を嫌う小学六年生。ある日、クラスに耳の聞こえない少女 西宮硝子が転校してきた。西宮を気遣い、日常生活がスムースに運ばない。小さな苛立ちがクラスに蔓延してくる。その雰囲気も手伝って将也は彼女を「イジめていいヤツ」と認定、クラスメイトも特にそれを止めなかった。が、やがて、立場は一転する。西宮の母親からの苦情を切っ掛けに将也は吊し上げにあい、今度は将也が教師公認の「イジめていいヤツ」になった。
 高3になった将也はトラウマを引きずって人間不信のまま、過去の清算をしてから自殺しようと西宮に会いに行く。西宮の母親や妹からは拒絶されるが、西宮自身からは「また会いたい」と言われ、自殺を翻意。将也は彼女から奪った幸せを戻そう、と決意する。
 小学生時代に西宮と仲の良かった佐原みよこに連絡を取る将也。同じ頃、かつて西宮を嫌っていたクラスメイト植野も、将也に接近してくる。…

 図書館の書架で見かけたので、借りてみました。
 アニメ映画の方をTVで放送された時に見ていたので、内容は一応把握していましたが、…きつかった。
 否応なく話が流れて行くアニメと違って、自力でページを捲っていかなくてはならない漫画はエピソードがいちいち辛く;; いや、将也のふるまいもふるまいでしたが、周囲の掌返しにも、何この品のない行動は、と心が痛くて。自分がこの教室に居合わせた場合 いじめには絶対加わらない、という自信はあるのですが、それでは加害者と変わらない、というのはかつて『十二国記』読んだ時に突き付けられていましたし、かと言って西宮さんと積極的に関わった佐原さんは偽善者扱いされてハブられて不登校になるし、もうどうしたらいいんだ、って感じで。こら駄目だ、ってんで心の一部を意識的に閉じて読みました。
 2巻になると、心の辛さは少しはましになりました。永束くん、出てくるとほっとするなぁ。小学校の時の償いをしようとする将也、でも植野がちょっかいかけてきます。

 小学生の頃の悪ガキっぷりからすると、将也くん一部の女子にモテてたのかもな、とは思うんですが、今の将也にそんな魅力があるか、っていうとちょっと疑問で、これは植野さんの好意は罪悪感もプラスされての感情なのかなぁ。同じく、罪悪感があるから将也は硝子の気持ちにも気付かないし、恋心にもならないし。…いや、そもそも硝子なんで将也を好き(ですよね??)なんだ??
 これから小学校の同級生が出て来て、過去の清算(?)になる訳ですよね。
 ちゃんと読めるかなぁ、私(…;)。