舞台はNO.6と呼ばれる管理都市。12歳の紫苑は嵐の夜、ネズミと名乗る傷ついた少年を助ける。少年は矯正施設から逃げ出して来たと言い、翌日姿を消す。紫苑はネズミをかくまったことからエリートコースを外され、4年後、公園の清掃係として働いていた。ある日公園で、異常に老化の早まった死体を発見した紫苑は殺人の濡れ衣を着せられ、治安局に追われることとなる。矯正施設に連行される途中、紫苑は4年振りに現れたネズミに助けられ、一緒にNO.6の外へと逃げ出す。…
これはなんと、腐女子の喜びそうなシーン満載だわ(笑)。ネズミが紫苑を抑え込んだり、やたら頬に手をのばしたり、男の子同士の行動としてちょっと妙じゃないかい?(笑) 寄生バチから助かった代償として、体中に紅い痣ができてしまった紫苑に包帯を巻くネズミの姿、なんてのは妄想刺激される人多そうですね(笑)
話としては、王道を行くSFジュブナイル。管理された世界に疑問を持ち、反発する少年達。寄生バチは管理局が暗殺手段として飼っていたものかと思ったけど、今のところそうではなさそうですね。
あさのさんの文章は、私にはあまり読み易くありません。読点の位置に違和感があるのと、くどいほど饒舌な登場人物。「バッテリー」の時はその不器用な熱さが登場人物のもどかしさとリンクしてたけど、今回はどうかしらん。どこまで続くのかも含めて、次巻に期待、と言うことで。