本屋さんで待ちあわせ 三浦しをん著 大和書房 2012年

　三浦しをんさんの愛に満ちた書評集。
　『東海道四谷怪談』の解説もあり。

　「ピンとこなかった作品については、最初から黙して語らない」…しをんさんの姿勢に深く我が身を反省。読む作品の幅の広さにも。自分の狭さを棚にあげて言っちゃうけど、ほとんど読んだものなかったわ！（爆！）
　荻原規子さんもエッセイで中島敦『山月記』に触れてましたよね。そんなに印象深い作品だったのか、というか、確かに私も覚えてるけど。この間会った高校時代からの友人も覚えてたけど。…ってことは名作なのかしら。（←こらこら）
　『東海道四谷怪談』も、こうしてみると私、詳しくは知らなかったんだなぁ。プライドとかわいげのなさに関する考察には、こっそり首をすくめました。…うん、私もできない。
　最後はしをんさんらしく、お気に入りの漫画とBLで締め。「気の抜けたセックスしやがって！」の一言には思わず吹き出しました。…いや、私の友人で、そういう場面はもう飛ばしちゃう、って言ってたのもいますけど（苦笑；）。「そういう設定の話なのです！」ってのにも。BLってファンタジーらしいから（笑）。
　相変わらず、しをんさんの熱量に圧倒されました。