読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

マドンナ・ヴェルデ 海堂尊著 新潮社 2010年

 『ジーン・ワルツ』を代理母から見たサイドストーリー。

 美貌の産婦人科医・曾根崎理恵、人呼んで冷徹な魔女(クール・ウィッチ)。彼女は母に問う。ママ、私の子どもを産んでくれない──?
 日本では許されぬ代理出産に悩む、母・山咲みどり。これは誰の子どもか。私が産むのは、子か、孫か。やがて明らかになる魔女の嘘は、母娘の関係を変化させ……。
 『ジーン・ワルツ』で語られなかった、もう一つの物語。新世紀のメディカル・エンターテインメント第2弾。                                      (出版社HPより)


 これ、『ジーン・ワルツ』読んでない人訳分かんないんじゃないかしら。
 『ジーン・ワルツ』の時には思わなかったんですが、曾根崎先生こんなに非常識というか、非人間的だったんだ。お母さんに甘えてる、とか言うレベルじゃないもんなぁ。生活もあまりちゃんとしてない様子で、この人、ちゃんと赤ちゃん育てられるのかと不安になることしきり。
 色々と食事場面が描かれるんですが、で、多分作者は美味しそうに描いているつもりだと思うんですが、でもこのお母さん、朝ご飯味噌汁作って出来あいのお漬物刻んでるだけだったりするんだよなぁ。目玉焼きくらいつけようよ、とも思ったし塩分取り過ぎも気になったし。これで料理上手という設定かぁ、とちょっと疑問に思ったり。
 すらすらとは読めたんですが、私には何だか読後が感すっきりしない作品でした。